2019/10/02

二胡を日本へ


今年の3月末に CITES(ワシントン条約)輸出入許可証を広州にある広東省林業庁へ申請に行き、苦労して作った申請書類を受理されるもタッチの差で交付が帰国に間に合わず、持ち帰れなかった二胡。
そのCITES、帰国した翌日に中国の家に届いたのでした・・・。
(詳しい経緯は ここ で)

ということで、CITESの有効期限が9月29日と迫るギリギリで、中国入国&出国。

実は今回の渡航は、中国の家の処分手続きがメイン仕事だったのですが、日本で作成する不動産売買の必要書類が遅れに遅れ、結局6ヶ月も経ってしまいました。
それでもなんとかCITES期限切れ寸前に渡航出来てよかったです〜。


さて、これがCITES許可証です。
4枚つづりです

これを持って、二胡をかついで、船(中国・珠海の九洲港→香港国際空港フェリー)に乗り、飛行機に乗り、羽田空港へ。

九洲港の海関(税関)でも香港トランジットでも、担いでる二胡は見向きもされず。
持ち出しに関しては何も言われないのか、ふ〜ん・・・。
頑張ってCITES取ったのに、ちょっとガッカリ。


日本に向かう機内で配られる関税申告カードの
"下記に揚げる物を持っていますか?"
という質問欄の
「日本への持ち込みが禁止又は制限されている物」
という箇所に「✔️」をする時、なんか犯罪を犯しているみたいで複雑な気分でした。

芸術・文化のアウトプットとはいえ、絶滅危惧種の皮革を使用した物を購入して本来輸出入不可の物を持ち帰るというのはね・・・


さて、羽田空港の税関では・・・。

出口前の荷物チェック台で、スタッフのお姉さんに申告カードとCITESを渡しながら、
私「あの〜、これ二胡でして、申告物なのですが」
お姉さん「あ、CITESですね。係を呼んできますね〜」

係のお兄さん「あー、えー、ではこちらへどうぞ〜」

税関ブースのカウンターへ移動(荷物チェックエリアのお向かい)
カウンターの上に二胡を置く。
係のお兄さんはペーペーだったらしく、年配の係員さんに手続きを教わってます。

年配の係員「荷物はこれ?」
私「はい、二胡 [にこ] です」
年配係員「二胡?2個?」
私「あ、いえ、二胡が一個です(笑)」
年配係員「二胡一個ね(笑)」
ややこしいです・・・。


年配係員、ペーペー係員に「原本だけもらって。」「1枚目が原本でしょ。他は写しでしょ。1枚目だけこっちでもらって残りはお返しして」

で、係員さんたちは二胡には全く手もつけず(ケースも開けず)、書類3枚を返してもらって、すんなり完了。

え〜、こんな簡単に終わっちゃったよ。
荷物チェックもされなかったよ。
あっけなさ過ぎです。
あんなに苦労してCITES取ったのにな・・・。
もっと突っ込んでくれても良いのにな・・・。
てか、突っ込んでよぉ・・・。


苦労と心配の果ての脱力感。
ああでも 、終わりよければ全て良し、ということで。

さあ、これから頑張ってこの子を弾き込んで、まろやかな良い響になるようしっかり養生しましょう。
(二胡は弾き込むほどヘビ皮が馴染んで良い音になって行きます)

ただいま!(後ろ向きだけど)
小柄の私が担ぐと二胡がでかく見えますね😂