2023/12/29

8月の庭

The Summer View 8月18日

なんと4ヶ月ビハインドで、今更ですが8月の庭の様子をアップさせて頂きます。

八ヶ岳の高原地帯は、8月に入ると早くも秋の装いに変化していきます。
お盆前後は我が家の庭にたくさん植えている夏のキク科の植物たちが勢いよく育つ時期。

黄色い夏の花のルドベキアやヘリオプシス、ハーブのエキナセアが満開です。
8月10日 ルドベキアとヘリオプシス

エキナセアなどのハーブ達

同じくキク科でポンポン丸い花が可愛いエキノプスもツンツンした玉の先から花が咲き出します。


キク科以外ではこちら、アメリカタニワタリノキにも丸い蕾が着いてきました。
しばらくするとポチポチがさらに突起してきて、スパイクたんぱくの様な形状になります。
8月15日

クレマチスはだんだん枯れ色になってきました。なんか早いですね。
夏バテしたのかな?
黄色くなったクレマチス 8月17日

カルーナブルガリスの小さな花がポツリポツリ咲き出しました。
通常は初夏ぐらいから開花するらしいのですが、どうやら我が家の子達は秋から咲き出す様です。
カルーナブルガリス 8月17日
この子達は2年半ほど前に植えた株なのですが、枕木を敷いた横の砂利部分のとても痩せた場所に植え込んでいるので、ちっとも大きくこんもりと茂ってくれません。

この春に植えたシキンカラマツの花がいつの間にか咲いていました。控えめで可愛らしい。
確かシキンカラマツの開花って7月あたりだったはずだけど・・・、私が開花してるのに気づかなかっただけ?
シキンカラマツかと思いきや・・・ 8月29日
てか、なんか花の様子がシキンカラマツと違うぞ。花びら(にみえる額)、無いよね???
枯れ落ちてシベしか無い状態ってこと?
でもシベがピンク色だよ?シキンカラマツのシベは黄色のはずだけど???

で、ちょっと調べてみた。
ひょっとしたら、いやかなりの高確率でこれはミヤマカラマツかもしれない。
シキンカラマツに存在する丸っこい花びらのような額は、ミヤマカラマツは開花と同時に落ちてしまうらしい。

開花時を見過ごしてしまったので、来年は忘れずにちゃんと蕾から観察しよう。重要課題

これまで何百もの苗をネット購入したけれど、間違った苗が送られてきたのは過去1回だけでした。それは、白花の株を注文したのに赤色が咲いたヘリアンセマムを購入した時。
そして今回のミヤマカラマツ(←ほぼ確定)、購入店は違うけど、どちらも北海道の会社。偶然ですかね(激しく苦笑〜)

閑話休題・・・

アナベルの花もだんだん秋の色に変化してきました。
アナベル 8月29日

8月も終わりになると、我が家の紅葉が始まります。

岩場に出てきているミコシグサ(ゲンノショウコ)の葉っぱも紅くなってきました。
まだお神輿型に割れてない蒴のミコシグサ 8月29日

白い花が咲く肝木の実がオレンジ色になってきました。
肝木の実 8月28日

もうすぐ秋真っ只中ですね。

さて、8月の庭は花ばかりか、色々な昆虫も大忙しです。
ご紹介が最後になってしまいましたが、今年はこんなステキな方まで来庭です。
ミヤマカラスアゲハ 8月13日

8月13日に撮影した ミヤマカラスアゲハ。
ミヤマカラスアゲハは国の蝶として候補にあがったことのある、美しい羽を持つアゲハチョウです。
美しくかっこ良いです。

そして8月14日に撮影した、ラベンダーの蜜を集めてる蜜蜂さん。
両足にくっつけてる花粉玉が可愛らしいです。
花粉玉を付けた蜜蜂 8月14日


2023/08/31

7月の庭 [ 後編 ]

7月の庭の後編です。

岩壁のあまり日の当たらないシェードエリアをギボウシ コーナーにしようと思って、我が家に沢山自生していた苗を一部移植したり、園芸種やブランド物(寒河江など)を植え込んでいます。

今年はに芝生とのボーダーを部分的に作って、花壇仕立てにしてみました。
ギボウシ花壇仕立て
花壇にするのと仕切り無しと、どっちがいいかなぁ?
迷ったので、しばらくこの2パターンで様子を見てみましょう。
ギボウシ花壇仕切りなし

我が家のアナベルさんたち、やっと開花期を迎えました。
アナベル 7月23日
山の中なので、下界とは開花の時間差が約1ヶ月ほどあります。


さてさて、前編でお話しした「正体不明の植物」ですが・・・、
この度めでたく開花いたしました〜〜〜💖💝👏👏👏🎉🎉🎉

こちらが開花姿です。
ジャジャ〜〜ン!
7月23日 開花!
やっと花の形と色がわかったので、早速植物図鑑で花の名を調べます。
で、結果「ヤブカンゾウ」と判明。
ヤブカンゾウ
花も葉っぱもヤブカンゾウなんですけど、我が家の葉の出方が・・・平面扇状に伸びてますよね。
ヤブカンゾウの葉 7月4日
一般のヤブカンゾウとちがって観葉植物みたいです。これはこれで美しいですね!ウフッ💕
ヤブカンゾウのある庭 7月26日
ヤブカンゾウは群生するはずなので、来年は増えているといいな。
背の高いオレンジ色の花が一本だけ生えてるっていうのは、見た目的にちょっとね〜。


ヤブカンゾウに追いつき追い越せで、我が庭では次々にレアキャラたちの開花が進んでおります。
今年13本の花茎を付けたウバユリ達が次第に開花準備万端となって来てました。

開花トップバッターはこの子(画像中央の1本)。
母の管轄である「超ワイルドガーデン」の中に生えている個体です。
ウバユリ 7月24日
この個体は花が20個も付いているので、「オオウバユリ」になります。
7月27日

続いて、私の管轄の庭でも開花。
7月27日

今年はウバユリの当たり年かって位、蕾をつけている個体は皆沢山の蕾が出ています。
5年前の花は3〜4個しか付いていなかったし150cmを超えるようなものはありませんでした。
190cm超えのオオウバユリ@超ワイルドガーデン 7月28日
180cm超えのウバユリ@myガーデン 7月28日
今年は皆さん、私より遥かに背が高い!
(ちなみに私は152cm)

山野草エリアでは、足元にキキョウが咲いています。
キキョウ 7月24日
いつの間にか株が増えていました!おかげで今年は花も増えました!地味に嬉しい〜。

この春、隙間埋めに植えた紫錦カラマツ。
・・・と思ってたら、あれれ?花びらが無いよ?
この姿はどうやらミヤマカラマツですか?
それとも花びらが散った後の紫錦カラマツですか?
どっちよ???
またまた発送ミスですか?(別のお店のネット購入でヘリアンセマムの色を間違えられた)

いずれにしても、線香花火のようなシベがパチパチと散っていて、繊細で綺麗です。
ミヤマカラマツ 7月24日

こちらは去年秋に植えた黒花ナデシコ。4株植えたはずが、1本しか見当たらない!他の子はどこへいってしまったのかな???
黒花ナデシコ モンク・シルバーブラック7月25日
綺麗なカラーリーフプランツなので、同じようにブロンズ色の葉を持つシミシフーガ・ブルネットの足元に植えています。
それにしてもブロンズカラーの葉の植物は、かっこいいですね。


こちら、園芸種のアキレア・ピーチセダクション。和名はノコギリソウ。
名前の通り、桃色と黄色、クリーム色が混ざった、まさに黄桃のような色合いだったのに・・・
アキレア・ピーチセダクション(のはず)7月25日
あれれ?先祖返りですか?
すっかり真っ白色になってしまいました。
我が家には雑草として自生している白いアキレア(ノコギリソウ)があるのですが、この雑草(😅)と見分けが付かなくなってしまいました。
ピーチセダクション、折角お金出して買った株なのにねぇ。

ちなみに、植えた最初の年はこんなに桃色が多く、綺麗な色合いです。
2021年7月
2年目になると、桃色が減少して黄色ばかりが目につきます。
2022年7月
そしてこれが3年目の今年。
7月25日
先祖返り、早すぎますよ〜。もはや「アキレア」というより「ノコギリソウ」の方がしっくりきます。


さて、こちらも前編で触れたベニガク紫陽花ですが、やっと赤く染まって来ました!
ベニガク紫陽花 7月25日
すごい!こちらは眩しいくらいのピンクじゃないですか!
(先祖返りのノコギリソウに、色を少し分けて欲しいです)

いや〜、「紅額」って日本語ネーミングだから、ネットで見かけるような渋い赤紫や濃いピンク色を想像していたら、我が家のはまさかの蛍光ピンクでした。


7月後半になると、夏色の花がどんどん開花します。
夏の花といえば、ひまわりみたいな黄色い花ですかね。
我が家にも黄色い花が毎年沢山咲きます。
7月25日
ヘリオプシス・バーニングハーツ、ヘリオプシス・プリマバレリーナ、リシマキア・ファイヤークラッカー、リシマキア・プンクタータ、クサレダマetc.
どれも繁殖力がとても強い、元気いっぱいの花達です。

なんと去年、私の庭のヘリオプシスが道路を跨いだ母の超ワイルドガーデンで1本だけ増殖(?)してしまいました。
これはきっと、まだ鹿がこの花壇を荒らしていた2年前に、私のヘリオプシスの種を鼻先にくっ付けて母の庭の草を食べた時にこぼれ種となって発芽したんじゃないか、と思ったりしてます。
単に種が風で飛ばされたとか、夢のない想像は致しません😆。


魔女の円庭(ハーブガーデン)では、エキナセアのシーズンが始まりました。
エキナセア各種 7月28日
エキナセアが好きなので、色々な種類をハーブの花壇だけではなく別の場所の隙間にも植えています。
下の画像はホワイトピンクエリアの隙間に植え込んだバタフライ・キッス。
ジギタリス・ニーハイピンクともよく合います。
エキナセア・バタフライキスク

ホワイト花壇では、ベーシックなカラマツソウが開花中。
細い茎を長く伸ばしてヒョロヒョロしてるので、上半身が「く」の字に曲がってしまいます。でも花は繊細な美しさ。
カラマツソウ 7月29日
この苗を購入した際、カラマツソウが150cm以上の丈に成長することを見落としていたので、花壇の前方なんかに植えてしまいまして・・・
独り立ちが難しいヒョロヒョロの植物なので、近いうちに別の場所に移植しないといけません。


最後は再度、アナベルさんを。1週間のうちに満開を迎えました。
アナベル 7月29日
うす緑色だった開きかけのポンポンが真っ白に。今年もよく咲いてくれました。ありがとう。


おまけ。
7月のバラたち。
7月6日
苗が土に馴染んでくれたようで、今年は一気に花が沢山付きました!
植えている株はつるバラがメインなので、フェンスへの誘導がなかなか難しいです。


以上、7月の庭からでした。
長々と見ていただき、どうもありがとうございました!



2023/08/26

7月の庭 [ 前編 ]

8月に入り、気がつくともう秋。
北八ヶ岳山麓はお盆前にはもう秋の風が吹き始めます・・・
7月中旬にはすでに桜の葉も紅葉し始め、トンボが舞います。 

そんな7月ですが、我が家の庭が一番充実するのも、梅雨が明けたこの時期です。
毎日のように新しい花が咲き出します。
それを毎日のように写真に撮ります。すでに咲いている花も毎日違う顔になっているのでまた撮影します。
あっという間にすごい量の画像。
そんなわけで今回は撮りまくった中からピックアップした画像をほぼ時系列ダイジェストで前編・後編に分けてアップします!

それでは、Let's get started〜🌺

7月4日
初夏の間は白と青の花が咲く我が庭。7月頭はデルフィニウムが満開です。

こちらは太陽に照らされると乙女チックなイメージになる、リニューアルスペース。
7月4日
今年宿根草の花壇にリニューアルしたデッキ下エリアには、涼しげな雰囲気にするために白・紫・青色系の花を植え込みました。
春〜初夏は青色系の花が、その後は初夏〜晩夏に咲き続けるカンパニュラとリナリア、クガイソウ(キューピッド)がメインの花壇です。
カンパニュラ各種とリナリア・プルプレア
後ろにちょこっと見えるバラと被って涼しげな空間が出来ました。


桜の木の下の花壇に植えたベロニカ・エンペラー。
この花の隣に植えたネペタ・ブルードリームが、切り戻しても切り戻してもどんどん繁ってベロニカの上にかぶさって、ベロニカが下草のようになってしまった。
ネペタのせいで日陰で成長、本当なら50cm以上の丈になるがずが、20cm位にしか大きくなりません。
ベロニカ・エンペラー  7月4日
陽が当たるとこんなに鮮やかに。
正直この花の色が、ここまで鮮やかな青紫色になるとは思ってなくてちょっととまどってしまった。(あまり自然ぽくないキツい色なもので・・・)
ベロニカ・エンペラー


こちらは7月から咲き続けているエーデルワイス。
エーデルワイス 7月4日
7月になってやっと開花したラベンダーや、背後のホワイトブルー花壇のデルフィニウム達と合わさって爽やかさが増しています。
デルフィニウム各種、手前はラベンダー 7月4日

さて、青色の花の次は、赤色系の花の出番です。

可愛らしいソフトな薄ピンク色がきれいなアスチルベ・シスターテレサ。
アスチルベ・シスターテレサ 7月4日

アストランティア・フローレンスとバーバスカム・サザンチャーム。
後ろにチラッと見える濃いピンクはジギタリス・ニーハイピンク。
アストランティア 7月4日
バーバスカム・サザンチャームはまだ1歳なので細い茎をヒョロリと出して弱々しい姿ですが、ポツリポツリと時間差で咲いてくれるし周りの花ともうまく混ざり合ってくれてよかった。
バーバスカム・サザンチャーム
そして蕾が5角形の風船みたいで可愛らしいです。
花の色も、ベージュに近い薄ピンクは、アストランティアとその横に植えたピンクのリナリアともマッチします。
7月4日
足元の源平菊もだんだん咲いてきて、隙間を埋めてくれています。


ジギタリス・ニーハイピンクは、花付きが良く、花が終わっても新しい花茎が脇からどんどん出てくれます。
ジギタリス・ニーハイピンク 7月5日
この部分は桜の木の影になってお昼前から半日陰になります。花期の長い鮮やかなピンク色の植物は、日陰部分を明るくしてくれる貴重な存在ですね。


さてこちら!!
この平面的に扇状に出た葉。一体何の葉っぱでしょう???
正体不明の植物 7月4日
母がこの植物の存在を初めて認識したのは、かれこれ35年ほど前のこと。
毎年芽は出るものの、葉が少し成長した時点で鹿に喰われて大きくなったためしがありません。
それが、去年初めて葉が食われずに大きな株になりました。
でも結局花は咲かずに終わったので、植物の名前はわからずじまい。
植物図鑑で葉っぱの形状から調べても当てはまる植物が無い・・・。

そして今年。
なんと花茎が出て、蕾が着いたではありませんか!!
7月4日
これはもう、母と私と親子で大興奮です!
毎日蕾の成長を観察しては、どんな花が咲くか、どんな色になるのかと想像して待ちきれません。


一方こちらの花壇では、花壇第一世代の花。4年前に植えたけど消えてしまってた花。
去年初めて成長し開花するまで、植えたことすら忘れていた花「クガイソウ」。
去年生き延びたので、今年は更に数本多く花茎が伸び、開花してくれました。
背丈も100cmを超えて150cm程度もあります。
7月5日
クガイソウ 7月5日
ヒョロヒョロしてるくせに、花穂がしっかりと垂直に立ってます。
お元気そうで何よりです。

でもね、今更出てきてくれてもさ、あなたは既にいない物となっていたから、周りにいる第二第三世代の植物達とデザイン的に釣り合いが取れないんだよね。こんな背高ノッポさんだしさぁ・・・。
はっきりいってお邪魔なんですけど・・・。


デザインといえば・・・。

庭づくりを始めた頃、敷地内のあちこちに点在する切り株を撤去できずに悩んでいたのですが、いつも苗を購入する「おぎはら植物園」さんのサイトに切り株が効果的に使用されている画像を見つけ、
「あ!このアイデア、いただき!」
と、思ってデザインしたのが、これ。
アルケミラ・モリス 7月5日
7月5日
デザインソースである切り株画像は「おぎはら植物園」さんのアルケミラモリスの苗の購入ページに掲載されていたので、私もアルケミラモリスを植え込んで真似てみました。
プロのデザインを真似てみるのは勉強になりますね。
この一角は我が庭の中で唯一納得のいくデザインとなっています。


こちらは去年の秋に植えたジギタリス・コーヒークリーム。
ちょうど良い加減の背の高さになってメリハリをつけてくれています。
ジギタリス・コーヒークリーム 7月13日
花の形も整っているし花の色も落ち着いていてとても綺麗。気に入ったので他の場所にも植えようかな〜。


ところで、5年ぶりとなるウバユリの開花が期待されていましたが、とうとうその時期となりました!

なかなか花茎が出てこなかったので、今年もまた咲かずに終わるかとちょっと心配だったのですが、やっと蕾らしき物が膨らんできました。
ウバユリ 7月12日
もう少し、もう少し!う〜ん、開花が楽しみです!


そして母が15年ほど前に植えたベニガク紫陽花。
こちらも毎年鹿に喰われ続け、植えてから一度も蕾が付いたことがなかったのですが、去年やっと食害から免れて新芽の茎が残ったおかげで、今年初めて開花しました。
ベニガク紫陽花 7月15日
あれ、花が白いですね。紅額なのに・・・
と思ったら、ベニガク紫陽花は最初は真っ白で、後から赤みが差してくるんでしたね。
変色するのが楽しみです。


去年から咲き始めた黒花タチアオイ 。
去年は花茎が2本しか出でいなかったのに、今年は5本出てくれました。
ホリホック・ニゲラ 7月16日
青い空にすっと直立する黒花。かっこいいですね。
7月16日
でもね、あとから気付いたのですが、なんかとてもひどい食害に遭っていたんです。
黄金虫なのか、カミキリムシなのか、毛虫なのか、よくわからないのですが、葉っぱが食いまくられて、おまけに茎の中まで喰われたのでそこからポッキリ折れちゃいました。
折れたのは花がほぼ終わった頃だったので、それはそれで不幸中の幸いかな・・・。


さて、前編はこの辺で終わらせていただきましょう。
後編をお楽しみに!!
今回もお付き合い、どうもありがとうございました。

7月4日の夕暮れ時