2023/08/26

7月の庭 [ 前編 ]

8月に入り、気がつくともう秋。
北八ヶ岳山麓はお盆前にはもう秋の風が吹き始めます・・・
7月中旬にはすでに桜の葉も紅葉し始め、トンボが舞います。 

そんな7月ですが、我が家の庭が一番充実するのも、梅雨が明けたこの時期です。
毎日のように新しい花が咲き出します。
それを毎日のように写真に撮ります。すでに咲いている花も毎日違う顔になっているのでまた撮影します。
あっという間にすごい量の画像。
そんなわけで今回は撮りまくった中からピックアップした画像をほぼ時系列ダイジェストで前編・後編に分けてアップします!

それでは、Let's get started〜🌺

7月4日
初夏の間は白と青の花が咲く我が庭。7月頭はデルフィニウムが満開です。

こちらは太陽に照らされると乙女チックなイメージになる、リニューアルスペース。
7月4日
今年宿根草の花壇にリニューアルしたデッキ下エリアには、涼しげな雰囲気にするために白・紫・青色系の花を植え込みました。
春〜初夏は青色系の花が、その後は初夏〜晩夏に咲き続けるカンパニュラとリナリア、クガイソウ(キューピッド)がメインの花壇です。
カンパニュラ各種とリナリア・プルプレア
後ろにちょこっと見えるバラと被って涼しげな空間が出来ました。


桜の木の下の花壇に植えたベロニカ・エンペラー。
この花の隣に植えたネペタ・ブルードリームが、切り戻しても切り戻してもどんどん繁ってベロニカの上にかぶさって、ベロニカが下草のようになってしまった。
ネペタのせいで日陰で成長、本当なら50cm以上の丈になるがずが、20cm位にしか大きくなりません。
ベロニカ・エンペラー  7月4日
陽が当たるとこんなに鮮やかに。
正直この花の色が、ここまで鮮やかな青紫色になるとは思ってなくてちょっととまどってしまった。(あまり自然ぽくないキツい色なもので・・・)
ベロニカ・エンペラー


こちらは7月から咲き続けているエーデルワイス。
エーデルワイス 7月4日
7月になってやっと開花したラベンダーや、背後のホワイトブルー花壇のデルフィニウム達と合わさって爽やかさが増しています。
デルフィニウム各種、手前はラベンダー 7月4日

さて、青色の花の次は、赤色系の花の出番です。

可愛らしいソフトな薄ピンク色がきれいなアスチルベ・シスターテレサ。
アスチルベ・シスターテレサ 7月4日

アストランティア・フローレンスとバーバスカム・サザンチャーム。
後ろにチラッと見える濃いピンクはジギタリス・ニーハイピンク。
アストランティア 7月4日
バーバスカム・サザンチャームはまだ1歳なので細い茎をヒョロリと出して弱々しい姿ですが、ポツリポツリと時間差で咲いてくれるし周りの花ともうまく混ざり合ってくれてよかった。
バーバスカム・サザンチャーム
そして蕾が5角形の風船みたいで可愛らしいです。
花の色も、ベージュに近い薄ピンクは、アストランティアとその横に植えたピンクのリナリアともマッチします。
7月4日
足元の源平菊もだんだん咲いてきて、隙間を埋めてくれています。


ジギタリス・ニーハイピンクは、花付きが良く、花が終わっても新しい花茎が脇からどんどん出てくれます。
ジギタリス・ニーハイピンク 7月5日
この部分は桜の木の影になってお昼前から半日陰になります。花期の長い鮮やかなピンク色の植物は、日陰部分を明るくしてくれる貴重な存在ですね。


さてこちら!!
この平面的に扇状に出た葉。一体何の葉っぱでしょう???
正体不明の植物 7月4日
母がこの植物の存在を初めて認識したのは、かれこれ35年ほど前のこと。
毎年芽は出るものの、葉が少し成長した時点で鹿に喰われて大きくなったためしがありません。
それが、去年初めて葉が食われずに大きな株になりました。
でも結局花は咲かずに終わったので、植物の名前はわからずじまい。
植物図鑑で葉っぱの形状から調べても当てはまる植物が無い・・・。

そして今年。
なんと花茎が出て、蕾が着いたではありませんか!!
7月4日
これはもう、母と私と親子で大興奮です!
毎日蕾の成長を観察しては、どんな花が咲くか、どんな色になるのかと想像して待ちきれません。


一方こちらの花壇では、花壇第一世代の花。4年前に植えたけど消えてしまってた花。
去年初めて成長し開花するまで、植えたことすら忘れていた花「クガイソウ」。
去年生き延びたので、今年は更に数本多く花茎が伸び、開花してくれました。
背丈も100cmを超えて150cm程度もあります。
7月5日
クガイソウ 7月5日
ヒョロヒョロしてるくせに、花穂がしっかりと垂直に立ってます。
お元気そうで何よりです。

でもね、今更出てきてくれてもさ、あなたは既にいない物となっていたから、周りにいる第二第三世代の植物達とデザイン的に釣り合いが取れないんだよね。こんな背高ノッポさんだしさぁ・・・。
はっきりいってお邪魔なんですけど・・・。


デザインといえば・・・。

庭づくりを始めた頃、敷地内のあちこちに点在する切り株を撤去できずに悩んでいたのですが、いつも苗を購入する「おぎはら植物園」さんのサイトに切り株が効果的に使用されている画像を見つけ、
「あ!このアイデア、いただき!」
と、思ってデザインしたのが、これ。
アルケミラ・モリス 7月5日
7月5日
デザインソースである切り株画像は「おぎはら植物園」さんのアルケミラモリスの苗の購入ページに掲載されていたので、私もアルケミラモリスを植え込んで真似てみました。
プロのデザインを真似てみるのは勉強になりますね。
この一角は我が庭の中で唯一納得のいくデザインとなっています。


こちらは去年の秋に植えたジギタリス・コーヒークリーム。
ちょうど良い加減の背の高さになってメリハリをつけてくれています。
ジギタリス・コーヒークリーム 7月13日
花の形も整っているし花の色も落ち着いていてとても綺麗。気に入ったので他の場所にも植えようかな〜。


ところで、5年ぶりとなるウバユリの開花が期待されていましたが、とうとうその時期となりました!

なかなか花茎が出てこなかったので、今年もまた咲かずに終わるかとちょっと心配だったのですが、やっと蕾らしき物が膨らんできました。
ウバユリ 7月12日
もう少し、もう少し!う〜ん、開花が楽しみです!


そして母が15年ほど前に植えたベニガク紫陽花。
こちらも毎年鹿に喰われ続け、植えてから一度も蕾が付いたことがなかったのですが、去年やっと食害から免れて新芽の茎が残ったおかげで、今年初めて開花しました。
ベニガク紫陽花 7月15日
あれ、花が白いですね。紅額なのに・・・
と思ったら、ベニガク紫陽花は最初は真っ白で、後から赤みが差してくるんでしたね。
変色するのが楽しみです。


去年から咲き始めた黒花タチアオイ 。
去年は花茎が2本しか出でいなかったのに、今年は5本出てくれました。
ホリホック・ニゲラ 7月16日
青い空にすっと直立する黒花。かっこいいですね。
7月16日
でもね、あとから気付いたのですが、なんかとてもひどい食害に遭っていたんです。
黄金虫なのか、カミキリムシなのか、毛虫なのか、よくわからないのですが、葉っぱが食いまくられて、おまけに茎の中まで喰われたのでそこからポッキリ折れちゃいました。
折れたのは花がほぼ終わった頃だったので、それはそれで不幸中の幸いかな・・・。


さて、前編はこの辺で終わらせていただきましょう。
後編をお楽しみに!!
今回もお付き合い、どうもありがとうございました。

7月4日の夕暮れ時