2016/10/30

銀茶会 に行ってきました

友人がスタッフとして参加していた銀茶会に行ってきました。
去年からこのイベントの存在を知ったのですが、実はもう15年も続いていたんですね。
全然知りませんでした。


銀茶会は、銀座通りの歩行者天国区間が野点の会場になるという、結構規模の大きい趣のあるイベントです。

茶席会場は、表・裏・武者小路の三千家プラス、江戸千家、遠州流の薄茶席および立礼席、煎茶道の立礼席、そして表・裏千家の茶道体験コーナー、計14箇所が設営されておりました。

この野点茶席ですが、各茶席会場で12時から配布される数量限定の茶席券をゲットできれば、無料で参加出来るのです。
どの会場も配布スタートから1時間以内に全席配布完了していました。
(教訓:来年はもっと早く到着すべし!2席以上参加したいならね。)


この日のお抹茶は、煎茶を除いて全席共通で伊藤園の「華の宴」。
お茶菓子は、この日のために作られた限定品や 普段予約しないと買えない物など特別感があり、私なんかはお茶をいただくよりお菓子目当てに行ったと言っても過言ではありません。

こちらが、今回の各茶席で出されたお菓子の一部です。

で、前もってウェブで目をつけていたお菓子が、HIGASHIYAさんの「大島餅」。

実はこの日の為に着物を着ようと思っていて、付け下げを着て行くか、大島紬を着て行くか迷っていたところ・・・、大好きな求肥系のこのお菓子を見つけたので、これ食べたい!じゃあ大島で決まり!ということに。
いえ〜い、初めての大島紬です🎶

さて、茶席券配りのスタート時間には、すでに各配布所は券ゲットに並ぶ人々の長蛇の列が。 皆さん、1時間以上前から並んでいるようです。
 
おめあての茶席券売り場で並ぶこと30分
 
私たちは「カフェコムサの羊羹」という珍しさに惹かれて、そのお菓子を出す裏千家の14:00の回の茶席をゲット。

茶席開始時間までは、その近所で催している、茶席券が不要の 裏千家体験コーナーで一服。

この体験コーナーで出されるお菓子が、私の本命「大島餅」だったわけです。
黒糖求肥とゴマ餡がとても美味しかったです。
大島餅

体験コーナーで自分で点てたお茶をすすり、その後すぐに裏千家の茶席に参加。
この薄茶席で出されたカフェコムサのお菓子は、柚子羊羹。甘味より酸味が表に出ていて、清々しい味でした。
カフェコムサの柚子羊羹
その後は各出店会場の茶席デザインを見に行ったり、点てているところを見学したり、お着物の人たちの後ろ姿を激写したり・・・。
(着物と帯の柄をね、撮り集めたいんですよ)


ではここで、各流派の茶席を少し覗いてみましょう。


まずは 武者小路千家
 お点前を見ると・・・、茶筅で抹茶を点てる時、茶碗を斜めに浮かしています。
一緒に行った 裏千家出身のお友達は目からウロコだったようです。


次に 江戸千家
ご紹介は、銀座の老舗料亭の旦那さんです。
そしてお点前するのは新橋芸妓のお姐さんです。
ちなみにマイクを握っているのが料亭「金田中」四代目の旦那様
ここで出されていたお菓子が、なかなか手に入ら無い「空也」のもなか。
水指には菊の御紋

その次は、お茶席の準備中に通りかかった 大名茶道の 遠州流 を見てみましょう。
他の流派の会場と大きく違うのは・・・、亭主その他がおっさんばっかり。
まあ、そうよね。武家茶道だもんね。
そしてなんとわんちゃんも。しかもお着物着てる!かわいい〜〜〜。


その後、このわんちゃんは大坂の陣にかかせない、ヒデヨリ君(5歳)というご紹介がありました。
茶席テーマは「小堀遠州と真田丸」だそうです。
お茶碗は飲み口縁が州浜型で、正面は六文銭柄でした。

そして、点て方がね・・・。
なんか、パワー点前ってかんじで。
まあ、点てていた方は武術やってそうな大柄な男性でしたし。
茶筅が全部折れちゃうんじゃないかってほど力を込めてる感じにシャクシャクしてましたよ。(パワー全開に見えても繊細に点てられているんでしょうけど)


いや〜、各流派のお点前を一度に見比べられて、面白かった!
それぞれの個性が違って楽しい。
中には、「え、それは一体どういう意味?」って動作があったり。

最後に、友人スタッフのいる煎茶道会場へ行ったのですが、なんと茶席は満員御礼で参加できず。残念でした。
来年までお楽しみ、ってことで。

それでは最後に、大島紬のバックショットでお別れを。

2016/10/18

干し柿作り1


さてさて、今年も干し柿作りの季節がやってまいりました。
本格的に作るようになったのは去年からなのでまだペーペーの域ですが、気候などの条件が合えば簡単にうまく出来てしまうのです。
さあ、今年も張り切って美味しく作るぞ〜。


ということで、昔ながらの干し柿の作り方をここに載せておきます。

用意するもの:
*ヘタの部分をT字に切ったシブ柿
*吊るし紐(ネットでも干し柿用紐として売ってます)

あとは必要に応じてハサミとか、吊るす場所によってはS字フックとかetc.
以上。


 今年は70個程作ります。
いや、最後に数えたらちょうど90個でした。(10/19談)

では早速作ってみましょう。

1)柿は肢を残して皮を剥く

2)剥き終わった柿を紐に掛ける / 結ぶ
より紐の場合、下の画像のように ねじれてる紐と紐の間にヘタを通す

3)沸騰したお湯にサッとくぐらせ、殺菌消毒する。

4)陽の当たる風通しの良いところへ干す。湿気、雨や露を避けること。
また、紐と柿のボディーができるだけ密着しないよう 気をつけましょう。
我が家は軒があまりないので、物干しポールに吊るして夜や雨の日は屋内に取り込みます
5)ひたすら干し続ける。

6)第一回 モミモミ タイム
干してから1週間後位、表面が乾燥したら、柿全体を揉む。
両手親指で均等にモミモミします。これにより、甘さが増します。揉み方が強過ぎるとはじけてしまうので気をつけながら、表面が壊れないよう、全体を均等に揉みましょう。
※ 素手揉みはカビの原因になるので、ビニール手袋などの着用後、焼酎などのアルコール等を付けてください。

7)第二回 モミモミ タイム
第一回目より2〜3日程経ってさらに乾燥してきたら、二度目の揉む作業。
前回同様、全体を均等に揉んでください。


8)その後2週間ほどで出来上がり。
甘さ印の白い粉を増やすには、取り込んだ柿を新聞紙や藁に包んで涼しい場所に置きましょう。
できあがり。白い粉の量や硬さはお好みで。(この画像は2015年成作分)