2020/09/13

サマーウォーズ「陣内家の一族」

陣内家の家紋

夏になると見たくなるアニメ映画『サマーウォーズ』

今日もこの映画を観た後に「サマーウォーズ」をキーワードにネットサーフィンしていたら、なんと私のツボにガッツリとハマる動画を見つけてしまいました。

その動画のタイトルは・・・、
『陣家の一族』。 (陣内はジンノウチと読む)

な〜んとこの動画、今まで知らなかった事にショック!ってくらい、金田一耕助シリーズ好きにはたまらない珠玉の作品です。

ストーリーの中心家族である陣内家を、映画『犬神家の一族』(2006年版の予告)に見立て、あたかもミステリー作品のごとく編集され、YouTubeにアップされているのです。


「サマーウォース」は、信州上田の伊勢山地区が舞台です。(北信地域)
「犬神家の一族」は同じ信州ですが、北信とは仲の悪い南信地域の諏訪が舞台です。
(だからなに?って感じですが・・・、長野県民は南信・北信に関してセンシティブなのです)

陣内家も犬神家も信州の大きな一族で生糸産業に手をつけている事が共通ですが、かたや成功して生糸王に成りあがった一族(犬神家)、かたや失敗して没落寸前(陣内家)。
それでもお家柄としては、孤児として生きながら一代で巨万の富を成した犬神家より、真田家家臣で戦国時代から続く陣内家の方がはるかに格が高いです。

そして『サマーウォーズ』の公式ウェブサイトをチェックすると、こんなものを発見。


はい、家系図です〜〜〜。
金田一シリーズでもおなじみの、家系図!
楽しいなぁ〜。

そしてサマーウォーズでも妾、養子縁組、本家・分家ヒエラルキーが描かれていますね。

因みに、栄おばあちゃんの声は主犯である犬神松子役(2006年版)の富司純子さん😳。


時代もジャンルもまるっきり違うストーリーなのに、犬神家...映画 にシンクロする要素を超絶妙に編集・制作して金田一シリーズファンを心から楽しませてくれた「陣内家の一族」動画作者さんに、心からお礼が言いたいです!

それでは最後に、犬神家のオリジナル予告編をどうぞ。

オマケ:
「家紋」を卒論のテーマにした私から。

トップに貼った家紋は、サマーウォーズの陣内家のために作られた 映画オリジナルです。
同じデザインの家紋はオフィシャルには存在しません。

結んだ羽が下向きになっている雁の図柄ですが、真田家の家臣だった陣内家が、真田家から頂戴した家紋だと思われます。
真田家の家紋は3種類ほどありますが、この「結び雁金」紋が、戦や祭礼事以外の平常時に使用されていたと言われています。
真田家の平時用家紋「結び雁金」

陣内家の当主はご主人様と同じでは恐れ多いと、羽の結び端を垂れ下がるアレンジにしたのでしょうか。身分的にも「下がる」感じです。
同じ様な意味合いで、雁の顔も簡素化されています。ただし、顔が右向きなのは珍しいです。

さらに陣内家は戦の前線で活躍する武士なので、見やすく締まりのある○[丸輪]を加えているのは良いアイデアだと思います。

何人かのサマーウォーズと家紋好きの人がブログで書かれている様に、陣内家の家紋に名をつけるとしたら、「丸に変わり結び雁金」となるでしょう。
“変わり”というのは、オリジナルをデフォルメ / アレンジした物に付く名前です。
なかなかに、こだわりの家紋を作られましたね。

2020/09/03

ヤマカガシ

 庭仕事をしていると、母が突然驚きの声をあげました。
どうやら蛇の様なものがいるらしく、退治を頼まれちゃいました。

事実、蛇でした。
かわいそうに、私が張り巡らした鹿よけネットのマス目に侵入したはいいけれど、お腹部分で引っかかって抜けなくなった様でグッタリしてました。
おぬし、メタボなのか?

我が家では蛇は過去1度しか(しかも10年以上前)目撃されていなかったので、害獣としてはかなりのレアキャラです。
前日の大雨で、どうやらここまで散歩に来ちゃったみたいね。

棒でつついてみるとちょっと動く。
網に引っかかってぐったりしているけれどまだ生きてるし、網を外してやってる最中にいきなり噛まれるって事もあるかもだし、そのうち逃げてくれる事を祈りつつその日は放置。

ネットで調べると、なんとこの蛇は、こわ〜い毒ヘビの「ヤマカガシ」でした。
無理に網を外してる最中に噛まれてたら大変なことになってましたよ😨

で、翌日どうなったかチェックしてみると・・・
ありゃりゃ〜、まだ引っかかってる。
しかも結構もがいたらしく、昨日に増してこんがらがってる。
で、変な格好でグッタリして動かない。
ヤマカガシの特性「死んだふり」かと思ったけど、そうでもないらしい。
本当に死んじゃったかな・・・。

引っかかった網の部分がお腹に食い込んで怪我してるうえに、小さなハチやハエやアリが傷口を狙ってたかっている。
このまま放置しておくわけにもいかず、どこかに捨てに行く為に、まずハチ撃退スプレーをブシューーーッと撒く。

ハチがいなくなったので、蛇が絡まったまま網の四方を切って、棒に引っ掛けて広い場所へ移動。

お腹が潰れた感じでウロコが剥がれてます
移動中、棒から滑り頭から落下した時に「ごつっ」と音がした。
・・・と同時に、少し動いた!

ああ〜、ごめんよ〜〜、まだ生きてたのかい。
頭打ちつけちゃったね。
しかも君にもハチ用殺虫剤ぶちまけちゃったよね・・・。

生きていたとはいえ、もう瀕死状態らしく、その後は動かなくなっちゃいました。
「死んだふり」じゃなく、本気なようです。
なので、安心して絡まった網を全部外してやって、道を渡った所にポイっ。

もしかしたら再起するかもしれないので、水をかけてやって、遮光の為にふきの葉を被せてやりました。

数時間後、蛇はちっとも動いてなかったので、どうやら昇天したようです。
ち〜ん🙏。

その後、お散歩中の犬がなめたり拾ったりしないように、草むらの奥の方に投げ込んでおきました。

ヤマカガシは猛毒蛇なので見つけたら殺した方が良いのかもしれませんが、人間に会うと死んだふりをするくらい臆病な性格で、しかも瀕死の子を見るとなんとか救いたいという気持ちが湧く、複雑な思いをした2日間でした。(網を張った責任もあるし・・・)