2016/07/28

香港の裏路地 ①

中環  2012年1月

先日、香港日帰り弾丸訪問をして来たので、ちょっと香港のお話を。


香港は、英国に転居する前に半年少々滞在していたのですが、今も諸事情で年に何度か訪問する、私の好きな街の一つです。

香港では特に、英国統治下時代の遺物、華洋折衷(←今作った言葉です)な 建築物や、それに絡んだ面白いと思う物を発見し写真におさめるのが私の楽しみであります。
建築物などに見られる装飾文様や絵柄が大好物の私には、東と西の文化が混ざり合った香港の街は、目を休める暇がないほど 魅力満載の場所なのです。

特に私のお気に入りは、主に香港島の湾仔から上環にかけての裏路地と路地階段の多い場所。
細くて狭いと更に良いです。
冒険、探検好きなのでね。
この辺りで一人でぶらぶらキョロキョロ、いきなり立ち止まって写真撮ってる小さいお姉さんがいたら、それは私かもしれません。

今日はそんな裏路地の、地味な路地裏壁アートを少しだけご紹介いたします。


上環。派手な落書きの向こう側に、アーティスティックな落書きを発見。



同じ通りの一番奥にもまた、すごく消極的にギャグ風いたずら。
 
赤い扉の上部に パイナップル持ったこんな人がw

ちょっとバンクシー系で。中環と上環の中間、孫文記念館の近くにあった落書きアート。
工事中の場所だったので、そのうちなくなるかも・・・
お兄さんの左上のチョビひげも気になる。


昨年冬、街のいたるところで見かけたカプセルのグラフィティ。
色違いや数違いのカプセルもあった。何か意味がありそうなんだけど・・・
もしかしたらネズミなどの害獣駆除警告(左上の張り紙)と関連あり?
 

これは中環。2012年の冬に見つけた壁。一つ一つのクオリティーが高い。
そして落書き on 落書きのキティーちゃんのう◯こが気になる・・・

中環。これは公共のサインで、落書きではありません。
センスありますね。

欧米人の溜まり場SOHOの路地裏。
門の格子・階段の直線とライトの色のバランスが面白かった。

亜熱帯気候の香港、壁や屋根に熱帯植物の根が。南国の風景ですね〜。
孫文記念館の側

 壁から植物が生えてたり、自分でリペアした感アリアリの配管が丸見えだったり。
決して芸術的ではないし、計画的感ないし、人の目を気にしないで無邪気にやってる感じなのに、なんでかうまくまとまってるんですよね。
赤く上塗りされてる箇所、意味不明!あと、雑草だか樹だかの発育が良いw
でも全体にまとまってるので良い味が出てる。

そしてこれ。
色が色なので、まるで人間の内臓のような。
もしくは、なんかの生命体とか。たこ口でムニュってね(*ε*)

最後に、これは壁ではありませんが、昨日上環の歩道で見つけた可愛いもの。
わざとなの?偶然なの?

2016/07/23

レッドフォックス 再生日記

マイ・ガーデンの鹿襲来で壊滅状態だったベロニカ・レッドフォックスの花、この10日程で 新しい花穂が続々と誕生!
そして7月頭に生まれたベイビーがこの度、無事開花いたしました。


先月芽吹いていた花穂が開花前に完食され、この夏は開花が期待されていなかったレッドフォックスでしたが、この子たちの成長の凄さに、改めて驚きました。
後から後から新しい穂が出てくるではありませんか。

ベロニカはグランドカバー素材にもなっているし、何百種類もある適応力の高い花なので、生命力はあるだろう事は分かっておりましたが、レッドフォックス種がここまで再生能力があるとは思いませんでした。

この調子で、他の新生たちが満開になってくれる事を期待します。

7月4日 新ベイビー穂を確認
それにしても、穂の蕾がついてから開花まで早かった!
7月17日 穂が縦に伸び、蕾が膨らみだした
7月19日 蕾が増え、一つ一つがしっかりしてきた
7月20日 全体に赤くなってきた
 7月21日 開花!

2016/07/21

獣害

折角満開になった草花コーナーが、遂に鹿の襲撃に遭ってしまいました。おいたわしや・・・

ムラサキツユクサ、すずらん、ギボウシ、オオギボウシ、見事に食われました。まるで草刈りをしたように丈が揃ってますね・・・。

おかげさまで、本格的に獣害対策に乗り出すことと相成りました。

害獣には踏み込まれたくない場所をネット張り、というのが通常の対策ですが、ネットはなにしろ見てくれが悪いですよね。
自然が綺麗な場所に住んでいるのだから、公共の場から見える所に なるべくプラスチック製品は見せたくないんですよねー。
ネットを張る支柱も、どうしてプラスチックしか売ってないのかな?ツルッとした緑や黒色の安っぽいポール。
どうしてだか、日本のホームセンターやファームセンターには売ってないんですよね、良い素材が。
景観を損ねない、良いデザインの害獣防止モノって、皆無といって良いほど。
しようがないので、なるべく目立たないアレやコレを買って作りました、鹿よけ。

これがファームセンターで購入したものです。(ハサミ以外)
画像右より: ”ツルッとした安っぽい” 獣害ネット支柱、釣り糸、"鳥害防止” 極太テグス、そして非力な私に もってこいの抜き差しガジェット『支柱ヌキサシ君』


さてさて上記のとおり、ネットではなく テグスを張ることにしました。
これだと支柱以外はほとんど見えないので。

鹿の習性で、自分の散歩ルートに新しい物体を確認すると、別ルートに回避するらしいのです。
運良く鹿がテグスに触れてビックリして、「ここ、なんだか怪しいぞ、気味悪いぞ。ここ通るのもうやめよっと。」と思ってくれると嬉しいです。


・・・ということで、最寄りのお店で極太テグスを探してたのですが、いやー、さすが海のない県のファームセンター。
店員のお姉さんに
「テグスありますか?」
って言ったら、
「?」て感じだったので、普通に
「あ、釣り糸みたいな透明のヒモなんですけど・・・」
お姉さん、合点して
「あ、これでしょうかね?」

案内された棚には、確かにテグスが。
しかしラベルを見ると、『鳥害防止・防鳥てぐす / 田畑果樹園など』と。

あ・・・
釣り糸とか言っちゃいけなかったですね。
あくまでも農業主体でしたね、ここ。
ごめんね、私、四方を海と川に囲まれた千葉県出身でした。


気を取り直して。
作業に取り掛かります。

まずは、支柱のラベル剥がしから。

そして支柱刺しとテグス張り。

最後に、支柱の頭部分に付いている紐かけキャップのオレンジ色が許せなかったので、黒く加工しました。

さて、あとは鹿御一行様がビビってくれることを期待して、寝るとしましょうか。

2016/07/18

中国茶の再焙煎

香港からほど近い、中国は広東省中山市にある ”行きつけ其の一” のお茶屋さんで購入した烏龍茶、「安渓鉄観音」をフライパンで焙煎したよ〜。

弱火でかくはんします
先ずは「安渓鉄観音茶」の簡単な説明を。

中国茶は茶葉の発酵度により、緑茶、白茶、黄茶、烏龍茶(青茶とも言う)、紅茶、黒茶の6種類に分けられています。
烏龍茶は茶葉を半発酵させているお茶の事ですが、烏龍茶のペットボトルなどに表記されている水仙とか黄金桂とか鉄観音とかというのは、葉の銘柄、品種の名前なのです。

で、「安渓鉄観音茶」は、中国福建省の「安渓」という場所で生産される「鉄観音種」の茶葉で作った「半発酵茶(烏龍茶)」という事なのです。

さて、私のこのお茶、2008年モノです。
鉄観音茶は福建省の安渓で生産されるものと、台湾の木柵で生産されるものが有名ですが、近年の安渓産の鉄観音茶は軽発酵化が著しく、清香というより とにかく青臭かったんです。
大陸のお茶屋さん、競って青臭くしていました。
それがトレンドでした。
多分今もまだこの傾向。
お茶作りの世界にもトレンドがあるのです。

青臭いとは、芝生のような(食べた事ないけどね)草っぽい感じです。
そして、華やかで味は尖っています。
わりと胃腸を刺激するので、空きっ腹にがぶ飲みすると「茶酔い」する人が結構いるらしいです。
私もこの風味と刺激が苦手だったので、この茶葉もずっとお蔵入りになっていたのでした。


で、なぜ今ごろ家で焙煎を?というと・・・

ここ数年大陸に行く用事がなかったので、”行きつけ其の二” のお茶屋の焙煎強めで甘く香ばしい鉄観音茶、『蜜香観音王』というお茶の在庫が底をつきてしまい、しようがないのでこの茶葉を引っ張り出してきたというわけです。

青臭く尖った味わいの鉄観音茶も、再度焙煎するとほうじ茶のように香ばしく、まろやかな味に落ち着いてくれます。
古くなった烏龍茶は、再焙煎する事で香りと味が生まれ変わるのです。

通常お茶屋さんには 焙煎専用の大きなセイロ型の電気焙煎機があるのですが、一般家庭にはそうそうございません。
勿論私も持っておりません。
なので、少々邪道ではありますが、フライパンを使いました。焦げないようにゆっくりかくはんします。

最初は華やかな花の香りでしたが、焙煎が進むとフルーティーな甘い香りになっていきます。
目指していた蜜香(蜂蜜の甘い香り)にはなりませんでしたが、抹茶シフォンケーキのような香りが立ってきました。
そこで一度ストップ。

お茶屋での再焙煎は2~3kgを4~5時間くらいかけてゆっくりゆっくり仕上げていきますが、これはフライパンだし自分飲み用だし、少量だし・・・ってな感じで、10分程度フライパンの上で茶葉を転がし、なんとなく色が前より濃くなったかな〜って所で焙煎ストップ、粗熱をとる。
これで終わり。
(味見してみて、もの足りなかったら再度フライパンへ)

2008年 安渓鉄観音 秋茶 1斤500元
さて、お味の方は・・・
口に含んだときの尖りがなくなり、落ち着いた感じです。
香ばしいです。
水色も少し杏色に近くなりました。(元々は煎茶のような薄黄色)
とにかくフルーティーな甘い香りが強い。
元々のフローラルな香りもたまに感じます。


え〜、現在23:00。
夕方18:00に焙煎し出して、未だに台所周辺が抹茶シフォンケーキの香りでいっぱいです。

ついでに、家の周りにはびこる栗の木の花の香り&露に濡れた草木の香りも家の中まで入ってきて、家中が甘くて青臭さくて土っぽい、草木の香りvs花の香りの ”自然の香り夏の大運動会” って感じになっております。


あ、ちなみに鉄観音茶は、肝機能の低下を回復させる効果がございます。
お酒を飲みすぎた次の日に、是非。

2016/07/10

山里の和喫茶

あきる野市にある鍾乳洞、大岳鍾乳洞 探検の後、道中に良い感じの塀と門を発見したので、ちょっと偵察に行ってみることに。

「茶房糸屋」とありますが、門には「黒茶屋」と。
風情のある外門をくぐると駐車スペースがあり、その奥には大きな水車と内門が。
内門の先には、古い日本家屋を改造した炭火焼・山菜小料理屋、お土産屋、カフェなどで構成された和の空間。敷居は高くなかったので入ってみました。

それぞれの建物が独立家屋で、その周りは竹林になっていました。
散歩道を行くと、庵も。
いい感じです。

敷地内には秋川渓谷から流れる渓流があり、現代風川床カフェはとても素敵でした。
どこかのリゾートホテルにあるカフェみたいで、とても雰囲気のあるおしゃれなつくり。
残念ながらお茶はしなかったけど。

向こうの方で 渓流釣りをしている人も
ところで、外門の屋根がすごいことになっておりました。
茅葺屋根の進化版(というか退化版?)上の方はフジツボみたい。
中国のアンティーク家屋とかにこんなのをよく見かけます。(華南地域ではサボテンとか生えてます)
都心ではこんな自然に囲まれたカフェは作れないし、蓼科は自然に囲まれててもここまでおしゃれな作りの場所はないですね〜。
あればいいのにな〜。

お食事の方は試していないのでお味がどうなのかわかりませんが、近隣ドライブのついでにちょっと立ち寄って休憩するのにいいかもしれません。
リンク貼っておきますね。
黒茶屋

2016/07/08

洞窟探検

平日休暇をゲットした友人から、ドライブ案件が舞い込んできたので、東京近郊でめったに行かない鍾乳洞探検企画を提案。

早速行ってまいりました、「大岳鍾乳洞」。

この大岳鍾乳洞は、秋川渓谷エリアにある鍾乳洞で、見学所要時間が20~30分ほど。
入場料は500円也。
受付の小屋で入場料を払うと、ヘルメットを貸してくれます。

鍾乳洞体験は、記憶にある中では幼少の頃に行った岡山の井倉洞だけだったと思いますが、小さいながらもよく覚えています。

入洞すると、高い天井から 氷柱や滝のような鐘乳石が垂れ下がっていたし、「八つ墓村」に出てくる鍾乳洞(これも岡山)もそうだったので、鍾乳洞というのは天井の高いものだというイメージがありました。
この日までは・・・。

なのでヘルメットを渡された時には、鍾乳石を見るとうより、狭くなった穴や岩の割れ目を進んで行くんだな、という探検心がうずいて、とってもワクワクしました!

さて、それでは出発です。
受付の小屋の脇から入場です。
ここを登ると・・・
入り口が見えてきました
入洞まもなく、鍾乳石も拝まぬうちに現れました、狭い穴。
腰をかがめないと通れません

しばらく、ヘルメットがゴチゴチと岩に当たりながら進みます。
でこぼこの足場の悪い石灰岩の道が滑りそうで怖いです。幅も狭かったりするので、頭だけでなく腕もぶつけそうです。
勿論、たまに水滴も落ちてきます。

でも、所々広いスペースもあったり

 手を使って岩を登ったり(一応 足場は出来ていますが)

60度以上ありそうな下りだったり

いやー、なかなかのアドベンチャー感です。
ここは鍾乳洞なのに、八つ墓村より インディージョーンズ 的です。

所々にキラキラした岩壁があったりして、宇宙っぽい所も。


さて、動線のサインが所々にございます。オリジナリティ溢れる、なかなか面白いサインです。でも、たまに意味がわからなかったり・・・。



そして折り返し地点より少し進んだ所に、「に番・ユメノ天国」。
鍾乳石の祠にお金が投げられております。お約束 ですね〜。
なんだか、鍾乳石が内臓とか脂肪みたいです・・・
で、その先には、銀色の丸いものがキラキラした壁が。
よく見るとその丸いものは一円玉でした。どうやらお客さんたちが岩の割れ目に挿していったようです。お賽銭壁ですね。
中には、どうやって挿したんだ?ってくらいすごく高い所にまで。
銀河ですね。ギャラクシー♪



いや〜、全体的にかなり険しい道のりでした。
工程の半分以上は壁や床に手をついて進む感じでした。
両手はフリーにして入洞する方が良いと思います。
岩壁がガンガン ヘルメットに当たりまくって、上下移動もかなりありって、外に出た時には、一運動した感がありました。

私的満足度85%。
鍾乳洞見学というより、洞窟探検って感じでした。
いや〜でも、楽しかった!

洞窟の横には渓流が。ヘアリーな岩が所々に。ちょっと面白かったです。
水がきれい

ところで話は前後しますが、鍾乳洞への道のりがセンセーショナルでした。
途中、ここ通っていいの?って感じのトンネルとか。(鍾乳洞へはここを直進 と書いてあっても不安な感じです)
でもトンネルの中はちょっと好きなストラクチャーでした。