2023/06/14

5月の庭の花 2023

チューリップのピークを迎える中旬頃には、我が家の他の春の植物たちがどんどん成長してきます。
チューリップの脇のアジュガチョコレートチップがどんどん増えて紫色の絨毯のようになってきました。

咲き残っている水仙の黄色と、それに間に合って開花したスノードロップたちのコンビネーションはいつも美しいです。

蓼科高原の5月はまだまだ最低気温が摂氏5度以下で霜注意報の出る日が続くけど、日中良いお天気が続くと、青やピンクの花も一斉に咲き出します。
ブルネラ・ジャックフロストとオオデマリ
ジャックフロストの手前に見えるピンクの蕾がオオデマリです。
オオデマリ

植え付け2年目で「姫ライラック・センス アンド センシビリティ」が開花。
『センスアンド センシビリティー』とは、イギリスの女流作家 ジェーンオースチンの小説で、日本では『いつか晴れた日に』という邦題の映画になっていますね。
私の大好きな映画の一つです。(ヒューグラントが好きなので)
『いつか晴れた日に』

なので、ネットショップでライラックを検索していたときにこの名のついた種類を見つけ、迷わずポチリ!です。
ブルネラの種類「ミスター・モース」を見つけた時くらい嬉しかった!

そういえば、同じくジェーンオースチンの小説で有名な『高慢と偏見』に出てくる、みんな大好き "Mr. ダーシー" の名前が付いた「ミスター・ダーシー」というバラがありますが、真っピンクでバラの王道という感じが我が家の庭には合わないので、購入を諦めました。
『高慢と偏見』

続いてピンクの花では、去年ご近所のよしみでお譲りいただいたクレマチス・モンタナ・メイリーンが無事開花。
可愛らしい、タイニー ベイビー クレマチスです。まだ赤ちゃんなので、花は直径5cmほどの大きさです。

クレマチス・モンタナと一緒にジュウニヒトエを一株頂いていたのですが、冬の間に雪の下でずいぶん広がっていました。
おかげで今年の山野草エリアは、こんな感じにワイルドというよりもチャーミングな花壇に化けました。。
右上がジュウニヒトエ、中央がミヤコワスレ、左下がアジュガチョコレートチップです。
なかなか良い色の取り合わせになってます。
ミヤコワスレが、奥に見える青紫のアジュガチョコレートチップと合わさって美しいです。


濃い紫系では、黒花フウロが沢山咲いています。
ああという間に沢山咲いて、すぐに散ってしまうので、花ガラ摘みが間に合いません。
晴天だとこんなアングルも素敵です。

黒花フウロの横に植えている丁子草も、綺麗な青色の花が咲いています。

岩棚では、芝桜も満開。
光が眩しくて色が良く分からないのですが、綺麗な薄紫色がとても涼しげで良い感じにこんもりと増えてきました。

夕日を背負った球根エリアでは、オーニソガラム・ヌータンス、別名「ベツレヘムの垂れ下がる星」が満開です。
やはり球根植物は一つところにまとまって咲いていると見栄えが良いですね。

ベツレヘムの〜・・・といえば、タマスダレに良く似た球根花の「アイフェイオン・ベツレヘムの星」も元気に咲いています。
”垂れ下がった星” のオーニソガラムと違い、小さいながら元気に上を向いて咲いていますね。
青味がかった花が咲かなければ、タマスダレと勘違いしっぱなすところでした。

こちらが本物のタマスダレです。
2021年9月13日

オーニソガラムのお隣に植えているクリスマスローズは、開花してちょっとしてからシベを摘んでおきます。
そして今年はこの白い1種類しか咲きませんでした。来年は他の種類も咲くかなぁ?

お隣とのボーダーのシェードエリアでは、八重ヤマブキとフクリンヤマブキが開花中。
八重咲きヤマブキ(黄斑)
ヤマブキ(フクリン斑)
2種類ともまだ2歳の赤ちゃん苗なので、お花は一房分しか咲いていませんが、これはこれで可愛らしいです。


母の管轄エリア「超ワイルドガーデン」では、今年もクリンソウが咲きました。
こころなしか、去年より背丈が短くなっているような・・・。

反面、こちらのアカツメクサは50cm超えの大きさにちょっとびっくり。
開花途中の様子が面白いですね。

1年半前にのこエリアの周りを鹿避け柵で囲ったので、鹿に侵入されることなく10年前位から開花していなかった色々な 雑草 山野草たちが次々と開花。
キンポウゲもすごい勢いで蔓延中です。

去年はあまり花付きが良くなかった「イボタヒョウタンボク」も今年は汚いくらいに開花しています。
蕾の形が逆さヒョウタンのようなシェイプをしているのでヒョウタンボクなんですげど、さて開花してみると、なんだか花の姿が整っていなくて、しかも花びらと花粉が良く飛び散って、周りが黄色い粉だらけ。
美しさに欠ける、ちょっと残念な樹木なんですよね。

最後に、たわわに実ったドウダンツツジの花。
スズランの花みたいに小さなベルが沢山ぶら下がって、本当に可愛いですよね〜。

という感じで、我が家の5月の花のご紹介でした。
いつも見ていただき、どうもありがとうございました😘





2023/06/10

5月の庭の動物たち 2023

チューリップが終わりを迎える頃には、高原地帯の山林ガーデンの周りに生息する生き物たちも活発になってきます。
庭いじりにはブヨに効く忌避スプレーを頭から足元まで吹き付けないと大変なことになってしまいます。

そして今年はなんと、我が庭のデッキ下でアナグマと遭遇してしまいました。
私が近づくのに全然気づかず、接近1mまで来てやっと分かったようで、一瞬「ハッ!」とこちらを見て二秒ほど固まった後、さささっ!と我が家の床下に逃げ込みました。
一瞬固まった時の左前足が可愛い😆😍

やはり我が家の床下は寝床になっていた模様。
たまに生臭い匂いがしてたり、小鳥の食いちぎられた残骸が庭の通路に残ってたりしてましたが、犯人はコヤツでしたね、きっと。
生臭い匂いは、多分タメ糞でしょう。


小鳥といえば、我が家のガラス窓にぶつかって気絶したり死亡する野鳥が結構いるのですが、今回の被害鳥は、死亡事故案件では始めて見る「コルリ」さんでした。

綺麗な紺色の羽ですね。 R.I.P🙏

死にゆくのもいれば、生まれ育つ野鳥もいます。
玉切り丸太に掛けている雨避けシートを掃除しようと取り除いたら・・・

雨にあたらないこの場所に巣作りなんて、ちゃっかりさんですね。

しかも、良くまあ色々な素材を集めて作ったものです。我が家に落ちてる様々な物が使われています。
霜除に敷いていた藁くずとか、材木のかけらとか。
あ、綿みたいなのは、もしかしたら縁の下に放置しているグラスウールかも。(危険だよ!)
そして素晴らしいと思ったのは、外側に使用している素材、「苔」です。
苔は水分を吸収してフワフワに葉を広げるので、乾燥しやすい藁くずや枯れ葉などの壊れやすい物を繋げたり隙間を埋めたりするにはとても良い素材だと思います。

最後は、今年なぜか大量に発生している、「落とし文」
白樺の葉を利用しているようで、白樺の木の周りに沢山落ちていました。

中がどうなっているのか気になったので、申し訳ないけど一つ開いてみました。
容易く広がらないよう、粘着性のある体液か何かの物質で葉を巻き巻きしていて、開くのが結構大変でした。
中身をうまく写真に収められなかったので画像は無いのですが、葉の中央には 1mm弱の黄色い丸い卵が一つだけ入っていました。

ちなみに落とし文を作った昆虫は、「オトシブミ」と言います。
またの名を「チョッキリ」とも言うそうです。まだ枝についたままの葉をくるくる巻き、巻き終わったら葉の元の部分をチョキっと切るからだそうで。

5月の和菓子、練り切りの「落とし文」は、こしあんが内側、卵が外側に配置されておりますが、実際は逆だったんですね😄
鶴屋吉信さんの「落とし文」2018.5月
鶴屋吉信さんの「落とし文」の制作動画はこちらに載せています。