2021/09/30

9月の庭の花 その3 〜ダリア編〜

すっかり秋です
今年はオレンジ系ばかりが元気です

秋の花、ダリア。
我が家のダリアは、巨大輪の「ベン・ヒューストン」、中輪の「シンドバッド」、その他 赤、ピンク、黄色、白色のポンポンダリアや小輪ダリアが数種類。

今年3年目になる球根は、なんと先祖返りした子も出て来ました。
先祖返りとは、帰先遺伝ともいいますが、交配種の個体が隔世遺伝や突然変異で交配元の色や形が出て来てしまうことです。

通常のシンドバッド
先祖返りしたシンドバッド

花びら一枚だけ白色が出ていたので、かろうじてシンドバッドとわかりました。
シンドバッドは白とオレンジのバイカラーの花弁が特徴ですが、たまに単色の花が咲くことが多いようです。
我が家のシンドバッドは今まで全てバイカラーしか咲いていなかったのに、経年のせいでしょうかね〜?
 
それにしても、綺麗な色。
赤でもピンクでもオレンジでもコーラルピンクでもない、不思議な色。
来年はどんな色が出てくるか、ちょっと楽しみです。


そしてまた、別のダリアも先祖返りしていました。
この株から出てきた蕾は全て、綺麗なアプリコット色に変色しています。
オリジナルは何色だったっけ?

ちなみに去年植えた種類がこれ。(プラス デコラ咲のレモンイエロー)

一体この中のどれが変色したのでしょう???
ちなみに、変色したのと同じ種類のポンポンダリアは紫、赤、白色の3色がオリジナルです。
一番あり得るのは中央下のオレンジに近い赤色のポンポンダリアですかね?


先祖返りまでは行かずとも、土の質や育つ段階での気温の変化でも色が変わったりします。

こちらは巨大輪のベン・ヒューストンですが、それぞれの色を比べて見ましょう。
同じ光の下で撮った2枚なのに、お隣同士の株で色が違います。

他にも、光は違いますが絶対的にオレンジ色がとても強い株も。
個人的には黄色よりオレンジ色強めが好きなので、濃い色に変色してくれるのは嬉しいです。

ところで、ダリアの葉に埋もれて新色ダリアを発見!
あれれ?こんな色のダリア植えてないよ、と思ってよくみると・・・
花びらが落ちきったダリアのガクでした。
普通に黄緑色の花びらのダリアかと思ってしまいます。

ちょっと蓮の花みたいですね。これはこれで綺麗です。3年目にして初めて見ました。

それでは、今回はこの辺で。
ペコリ

2021/09/28

庭の鹿被害

今朝の気温は摂氏8度。この秋一番の冷え込みとなりました。
秋の花たちは相変わらず元気に咲いています。

先週はなんと鹿が175cmのネットをジャンプして我が庭に侵入し、バラと紫陽花、ワレモコウやフウロソウ、そしてヤブランまでもバッサリと食っていきました。

鹿よけネットはこのように設置しています。
道路から高さ役175cm(本当は180cm強にする予定が、ポールが思いの外地面にぐっさり深く突き刺さってしまった)。
ネットの内側が土手になっているので鹿は怖がって超えてこないと思っていたのですが・・・
甘かった。

岩壁の脇は、こちらもまさか狭い岩の崖を飛び込まないだろうと、ポールは強度を出すために地中に深く刺して、地上は少し低めの170cmほどにしていました。

そ・れ・な・の・に・・・
ジャンプ&ダイブして侵入したようです。
花壇には多分100kgくらい体重のかかった足跡が深く付いていましたよ!

シミシフーガは葉っぱ全て無くなっていました。

アナベル(奥)は花を残して裸状態。
手前のノリウツギもほぼ全裸。

カシワバアジサイは今年の葉と茎をやられたので、来年は花が咲かないかな?
かろうじて新芽が2つ付いていますが、どうだろう???
ただ、これは若木なので、株立ちさせるにはこのように強剪定されて逆に良かったのかもしれません。
来年のお楽しみです。

一番ショックだったのは、枝が一気に伸びてくれたバラ「モーヴァンヒルズ」が、バッサリと剪定されてしまったこと。

食われる前はここまで伸びてたのに。

母のバラ「アイスバーグ」もこのとおり。
真っ裸です。
まあ、夏の選定が省けたと思えば良いかな?

他にも、鹿が食べると絶対お腹壊すツタの苗も食われていました。
その証拠に(と思われる)、芝生の上にユルくなってるウンチ💩が残っていました。

しかし、なぜか咲いている花は食われずに残ってます。
いつも絶対食われていたダリア、カクトラノオ、金魚草、ヘリオプシスやその他もろもろ、大丈夫でホッとしました。
きっと満開の花は美味しくないんですね。
新芽や蕾が美味しいんでしょうね。
あと、これらのほとんどの花がオレンジや黄色なのも食われなかった理由かな?
鹿よけネットは鹿の嫌うオレンジ色だから、何か色的作用がある気もします。


何れにしても、ショック!!!
なので早速リベンジです。あ、じゃなくて防御レベルアップです。
ネット支柱に忍び返しというか獣返しを取り付けました。

これが獣返しのパーツ
φ25mmまでの支柱に取り付けられます。
こんな感じ

取り付け完了
あまり目立たなくてホッとしました。しかし・・・
返し部分は15cmほどしか出っ張っていません。
もっとシャキーンと鋭く突き出て欲しかったな。ちょっと不安。
効果あるかしら・・・

2021/09/27

9月の庭の花 その2〜山野草編〜

春より夏の方が花盛りの、北八ヶ岳山麓の我が庭です。

今年は、6月から庭のフェンスが張り巡らされたおかげで、若葉が鹿に食われずに済んで、元気よく成長しました。

特に山野草が多く生えているエリアは、鹿がほとんどいなかった10年以上前の植物が復活しました。
いつもは花が咲くか咲かないかのタイミングで鹿に食われてしまうツリフネソウ、ノアザミ、ツユクサ、他にも名前がわからない雑草、もとい、山野草がたくさん育っています。

なかでもツリフネソウは、今までにないほど大量に、しかも大株に茂りました。

ツリフネソウ

これは、いつも芽が出たらあっという間に食われてしまっていたホトトギス。
ホトトギス
ホトトギス
花が終わり、蒴が出来ています。

ホトトギスの花と蒴


ミコシグサ(ゲンノショウコ)は8月に咲き、いつの間にかお神輿型の蒴が弾けて姿が消見えなくなっていた〜。
ミコシグサの花

次に、南京 タマスダレ。
6月に20株程の葉付き球根を植え付けましたが、いったん全て枯れましたが、9月になって新芽がどんどん出て来ました。

タマスダレ
なかなかの美人さんです


敷地内にはノアザミがいたるところに生えていますが、あんなトゲトゲの痛い植物なのに、毎度つぼみが鹿に食われていました。
そんな中、今年はなんと生き残りの中に珍しい白花のノアザミが出現しました!

我が家が出来て30年ちょっとですが、初めての白花ノアザミです。


コスモス・ダブルクリック・クランベリーは、咲き終わった茎が枯れ出しています。
もう新しい蕾はついていなさそう。
コスモスは1年草なので、もうすぐさようならですね。



では、秋の樹木を見てみましょう。
秋になって色々な自生の樹木が実をつけています。

まず、敷地の入り口に生えているツリバナです。
白に近い薄い桃色の花が咲くのですが、実は真っ赤です。

実はちょっと面白い構成です。
丸い殻が5等分に割れて開き、中の種は割れた殻のそれぞれのパーツの先っぽにぶら下がって外に現れます。やがてその種が地面に落ちるようです。
おかげで地面には踏んづけられた沢山の赤い実がべったりくっついて、家の前の道路がちょっと汚く見えてしまいます。

次はサワフタギ。
こちらの花は白色ですが、綺麗な青色の小さな実がたくさん付きます。


赤とんぼと青い実のコントラストも綺麗です。


こちらはツノハシバミ。
名前の通り、実にツノが生えています。
この実は、いわゆるヘーゼルナッツの一種でなので、食べられます。

8月初旬にはすでに身がなっていたのですが、一ヶ月経っても見た目がほとんど変わりありません。
8月4日撮影
一ヶ月で少しだけ太ったかな?って程度。
この実が茶色くなったら収穫できます。
その前にリスや鹿が食べちゃうかもしれませんね。


ところでこちらは、6月に一斉に咲き出したキンポウゲ群。
鹿よけの柵を設置したおかげで、今まで見た事無い程咲き乱れていました。
(赤い花は今年突然出てきたクリンソウ)
キンポウゲ
毎年花が付く前に鹿に食われるので、まさかこんなに地下茎が広がっているとはわかりませんでした。

野放し状態の山野草、花が咲いてみないとどれだけ増えたかわからないという、鹿被害がなかったから分かり得たという、新たな発見でした。


2021/09/26

9月の庭の花 その1〜園芸種編〜

9月の庭
9月に入るとあっという間に紅葉が目立ってきます。
園芸種の草花も紅葉する種類が結構ありますが・・・

こちらはハーブガーデン『魔女の円庭』
びっくりしたのが、ハーブのキャットニップ。
キャットニップが紅葉するとは知りませんでした。
キャットニップの花が終わりかけてもほったらかしておいて良かったです。

さて、他の花壇では秋の花が満開です。

こちらは「ホワイト・ピンクセクション」に今年の春に植えた『アスター・レディーインブラック』。
想像してた姿とちょっと違いましたが、しっかりした茎に花が鈴なりで、満足度の高いお買い物でした。
苔むした切り株にとてもお似合いです。
可愛いピンクの小さな花をたくさん付けています。

差し色に植えた『ベロニカ・ストラム』が開花しました。
とんがった穂先には、お約束のようにトンボが停まります。


「ホワイト・ピンクセクション」と「ホワイトセクション」の間に突如現れた紫蘇!
こちらもピンクの花を咲かせています。
和食のツマ以外に紫蘇の花を見たのは初めてです。

そして、「ホワイトセクション」。

シミシフーガの周りの 白と紫の『瑠璃玉アザミ』が沢山咲いています。

瑠璃玉アザミはこれが「咲いた」状態と思っていましたが・・・。
これはまだまだ、蕾の段階だったようです。

この一つ一つのスパイク状から花が咲くようです。
玉の上部からだんだん下に咲き降りてくるようです。
なので、最後の花が咲く頃には、上部分はもう枯れて汚い色になっています。

これが白色瑠璃玉アザミの花が咲いた状態。
綺麗な形と色合いは、このまま着物の柄になりそう。

そして我が家で初めて見かけたこれ。
すごく派手な 蛾です 蝶です。
調べてみると、これは『クジャク蝶』という、蝶でした。
こちら、クジャク蝶のアップ画像。
この派手な色と模様から、東アジアで生息している亜種は『ゲイシャ』という学名が付いているそうです。


岩壁セクションの黄色い花達もまだまだ咲き続けています。
黄色の中き差し色として濃い赤の植物を植え込んでいるのですが、思いの外赤くない、渋い色になった『フロックス・ブラインドライオン』。
もっと赤くなると思ったのになぁ。

コンテナから結局地植えせずにシーズンを終えた『シレネ・ブルガリス』は、咲き終わった花がらを放っておくとこうになりました。


元の形はこれです。

ガク部分の血管のようなものが白い網状になって残るとは思いもよらず。
花ガラ摘みをしなくて良かった!


初めて育てる花はとりあえず全部枯れるまで放っておこう、と、今回のガーデニングでちょっと思いました。