2018/06/20

蓼科大滝 〜 原生林と苔むした森はジブリの世界

梅雨の真っ只中、朝から奇跡的に晴れて気温が26℃にもなった北八ヶ岳山麓。

午後に時間ができたので、近所にある「ジブリの世界」に似た蓼科大滝を散策。
実はこの原生林の森と滝のマイナー観光スポット、昨年知ったばかりでした。


大滝への道へ、原生林と苔の山林遊歩道ということで、途中天候が崩れても迷子になっても良いように、水筒、キャラメル、タオル、携帯電話などの万全な用意の元、いざ出発!

実際、ここで遭難する心配は無い場所でしたが、詳細わからなかったし数年前の北八ヶ岳ロープウェイの山頂駅にある『坪庭』訪問の二の舞になるのが怖かったので、一応ね・・・(詳細はこちら


今回の大滝遊歩道の出発地点はここ。
(他にも起点はあります)
 
蓼科郵便局の真裏です。
郵便局の正面は市営蓼科温泉。
バス停はプール平となります。

道がだんだん細くなっていきます。

遊歩道に入るとすぐに渓流の音がお出迎え。
川に沿って歩きます。

最初の分かれ道。

側道には丸太の橋。橋があったら渡りたい。・・・ので、渡ってみた。

元の道へ戻ります。

先へ行くほどに、だんだんと原生林に変わっていきます。
苔むした岩もボコボコと。

ふぉお〜、すごいカーブの原生林の大木が。
ぐね〜っと曲がった幹は、何百年か何千年もの雪の重みのせい。
そして流木のように立ち枯れています。

こちら、大きな岩にどっしり座って成長中。
この巨木はサワラ、ヒノキの一種。
ここの原生林は主にサワラとミズナラだそうです。

周りはこんな感じ。

奥へ、奥へ。
どんどんジブリの世界へ近づいていきます。

もののけ姫とかトトロとか出て来そう。

ここの木霊ちゃんは赤色でした。
見えますでしょうか?
赤い木霊ちゃんの正体は、苔の胞子体でした。

 
どの木も個性が強い。

シシ神に似た樹

だんだん渓流の音が激しくなって来ました。
ジブリの世界の撮影に没頭して、すっかり滝を忘れていました(苦笑)

さあ、大滝へ。

・・・あら、先客がいらっさいました。

そういえば今回、ここで出会った人は個人1人(三脚を担いだ本格派)、カップル2組(うち1組は やはり三脚を担いでいました。もう1組は 熊よけ鈴をぶら下げたトレッキング上級者)。
いずれの方々、親湯ホテル方面からのアプローチのようです。

私も親湯の方まで足を延ばしてみたかったのですが、プール平に車を置いているのでやめときました。

さて、先客の方の撮影が終わったようなので、私も撮影しに滝壺の方へ行ってみます。

大滝は決して大きなものではないのですが、水量が豊かで、陽の射し方が優しく神秘的な趣でした。
絶壁の横壁は迫力があります。
岩の奥に森のヌシが住んでいそう。


川下の方を振り返ると、この情景。
これはジブリのキャラというより、ユニコーンが現れそうでした。


梅雨時期&平日とはいえ、ここは観光客がとにかく少ない。
今回の行程で人の姿が視界に入ることがほとんどなかったのは、とても嬉しいことでした。
ゆっくり自分の世界に浸れます。

神秘的で人がほとんどいない、でも「日本の56原生林」にノミネートされている蓼科大滝。
蓼科にお越しの際にはぜひ訪れてみてはいかがでしょう。
私は紅葉の時期にまた来ようと思っています。


*本日の顔コラは もののけ姫のサンのお面でした