2017/11/19

水上バスと橋梁と浅草とねぷた

一つ前のブログ、浜離宮庭園訪問の後のお話しです。。

小雨がぱらつく中、思い立って 浜離宮庭園から水上バスで浅草へ行ってみることにしました。

というのも、庭園内を歩いている時にオサレな水上バスが航行しているのを見てちょっと乗ってみたいな〜と思ったからなんです。

浜離宮内の水上バス乗り場に着き、船の時刻表見ると丁度来るところだったしね。
グットタイミング。これは乗るしかないでしょう。
水上バス「龍馬」号
なんか、スクエアだらけの画面ですな。

では、切符を買って乗り込みましょう。

今回 私たちが乗船するのは『道灌』号。
白と緑のボディーカラー。

ちなみに 水上バス会社のウェブサイト をみると、色々なテーマのデザイン船が運行しているようで、どれも乗ってみたくなります。

これは道灌号の船内の船尾部分です。
あら、すてき。
レトロでちょっとゴージャスな内装。
タンゴのダンスパーティー、ミロンガにお似合いです。

画像では見えませんが、座席の背もたれにはオーストリッチ調エンボス加工の生地が張られています。
生地の緑色が木の色と良く合っていますね。

驚いたのは、乗船客のほとんどが外国からの観光客だったこと。
日本人の方が珍しいくらいでした。
色々な言語が飛び交う中、友人は、お隣に座っている方にどこから来たのか聞いてみたい衝動にかられていました。

浜離宮庭園を出港すると、日の出桟橋経由で隅田川を上り浅草まで、およそ60分の船旅です。
最初の船着場である日の出桟橋では、前方にレインボーブリッジ、隣の桟橋には黄色のボディの『海舟』号、そして横には徳川将軍の家紋を施した朱金の御座船『安宅丸』が停泊中でした。


日の出桟橋を後にすると、ひたすら隅田川を上っていきます。
船内では隅田川にかかる橋を通過する時に、説明アナウンスが流れます。


それではここから、いくつかの橋梁をご紹介しつつ上流まで行ってみましょう。

まずは勝どき橋。
1940年完成の国定重要文化財。
橋台は鉄筋コンクリート造り。
画像は跳ね橋の脚分と番屋。
壁面には船用の信号機が着いています。
個人的には鉄橋部分よりも橋脚部分のデザインに興味を惹かれます💛。


こちらの小ぶりの白い橋は豊海橋。
日本では希少な、はしごを横にしたようなフィーレンデール橋です。
中央区民有形文化財。1927年開通。
少しアーチを盛ったレトロチックなデザインは、重厚さを感じさせない女性的なしゃれた横顔になっています。白色にしたのは大正解!
この橋は隅田川に合流する手前の日本橋川に架かっています。


これはドイツのつり橋をモデルにした清洲橋。
1928年開通。これも国定重文。
硬質ながら優美なデザインは、女性的でありながら、なんだか戦車とか軍事車が似合いそうですね。
それにしても、重文なのにバナー掲げていいんですか?
重文台無しっっ(泣)!!
航行注意事項の掲示は他にもやり方あると思いますが(ブイで浮かせるとか)・・・。


これは蔵前橋。この黄色が新鮮です。
欄干の柵ではお相撲さんがシコ踏んでます。
蔵前国技館のなごりかな?

ちなみに私の中では、国技館といえば両国ではなく、蔵前です。
はい、両国に移転される前は蔵前にありましたね。
私、京成線沿線出身なのでね。(蔵前駅は京成線)


さて、スカイツリーが近づいて来たところで終点の浅草です。
ご存知スカイツリーとビールジョッキのアサヒビールタワー(右)。

では下船です。
道灌様、お世話になりました。

終着点の橋、吾妻橋のたもとの透かし絵は、隅田川の花火ですね。


🍁 🍁 🍁 🍁 🍁 🍁 🍁 🍁 🍁 🍁

それでは、王道の雷門から仲見世通りを通って浅草寺へ行きましょう。
小雨の中、和装の女性が結構いらっしゃいました。
浅草寺に到着です。
なんと鉄筋コンクリート造りです。

本堂の外陣の天井には天女が舞っておりました。
堂本印象 画「人天の図」というそうでう。

やっぱり装飾物が気になります。

浅草寺を出て商店街を歩いていると、お囃子の音が聞こえて来ました。
どこだろう?
と音を辿って歩くうちに、山車のようなものが横切ったので急いで行ってみると・・・。

おお、ねぷたの行列だ。

どうやらこれは「弘前ねぷた 浅草まつり」というものだそうで。

ねぷたを引きながら発している声が、何と言っているのか聞き取れず調べてみたら、わかりやすいページを見つけたのでご紹介。
「弘前ねぷたの由来」

偶然お祭りに遭遇して幸運でした。
その後行ったレストランも、普段予約なしでは難しい場所にもかかわらずすんなり入れたし、ラッキーな半日でした。

お・し・ま・い ♪

浜離宮を訪ねて思ふことあり

本日、初めて浜離宮を訪問。
紅葉狩りしたいな〜と思っていたのですが、実は同時に園内のお茶屋で一服したくてですね。

それでは、お茶がいただける中島の御茶屋に近い浜松町側の「中の御門」から入場です。


日本庭園はちょうど去年の今頃に訪問した金沢の兼六園以来。
あの庭園を思い出しながら期待を持って入園したものの、あっという間に現実へ・・・。
はい、大都会は東京の現実に引き戻されてしまったのでした。

というのは・・・

由緒ある日本庭園なのに・・・

高層ビルが八方にそびえ立っている。

どちらを向いてもビル、ビル、ビル。
まあ、仕方ないですけどね・・・。

きれいな池の中にかかっている橋を撮ろうにも、背後にビル。
中島の御茶屋を撮ろうにも、背後にビル。

おぞましいビル群。
ホント、仕方ないですけどね・・・。

それにしても極め付けは、ビルの色。
なんでしょうか、あの水色の物体は。


日本は一応先進国なんだし、これだけ海外からのお客様が訪問しているんだから、景観にもっと気を使おうよ。
美意識を高めようよ。

浜離宮の水上バス乗り場なんか、目の前の建物がこんなですよ。

土日祝日は水上バスの乗客の6〜7割が外国人観光客なのに。
こんな汚いものを見せちゃって、ホント申し訳ないです。

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さて、気をとりなおして。
中島の御茶屋へ。


お抹茶と上生菓子のセットで ¥720- 也。
本日の生菓子のうち、友人は「紅葉」(画像左)、私は「山茶花」(画像右)をチョイス。
両方とも練り切りに小豆餡です。
上品なおいしさ。
お抹茶は少々多めに淹れてくれております。

"another cup of tea" はプラス200円。←お座敷に英語で書いてあったんですよ。ちょっと面白かったので、あえて英語で。勿論オーダー致しました。

私たちの後から、イスラムのお姉様方御一行様がいらっしゃいました。
みなさまお綺麗な方ばかりで思わずカメラを向けてしまいました。


バルコニーにも出られます。
晴れていたら気持ちいだろうな〜。

こちらは、今回 唯一ビルが映らずに済んだショット。



ところで、雪もほとんど降らない東京の臨海地域で、雪吊りしてました。
必要あるの?


2017/11/15

新しい花壇とウバユリ

母が色々な球根を手に入れ、いつのまにか開墾中の庭に植えていた。
しかも開けた平場のど真ん中に。
 

そして球根は鹿に食べられやすいので、鹿よけのテグスを植え付け場所にある3本の木に巻きつけ、不等辺三角形のバリアが出来ていた。
開けた平場のど真ん中に。


植え付けメニューは、
クロッカス
水仙
球根ツリガネソウ
ヒアシンシナ
黄花カタクリ
ムスカリ
トリテレイア

なんとまあ、耐寒性球根植物の見本市。
うまく育てば辺り一面に繁殖するので、この平場がどのように変化するか楽しみです。

という事で、当分の間、落ち葉に埋もれてどこにいるかわからなくならないよう、地面にも囲いを作っておきました。
 
三角形にテグスが張られていたので、それをフォローするようにストーブ用に玉切りした丸太で囲ってみました。

う〜〜〜ん、なんか違う・・・。
遠くから見ると更に違和感ありすぎる。


三角形、やめ!

やっぱ無難に円にしておこう。

土俵みたいだけど、まあいっか・・・。
三角よりはマシかな?


うん、良いことにしよう。

春になれば下草も出て来て丸太も変色&コケが付いて いい感じに馴染んでくれることでしょう。
多分ね。

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明日辺りから、ちらほら雪が降りだす予定なので、今年最後のガーデンパトロールをして来ました。

去年作ったマイガーデン、ベロニカ花壇は・・・
落ち葉のお布団をかぶって冬眠準備バッチリです。



そういえば成長がずっと気になっていたウバユリの実が割れていました。
ウバユリは夏に実をつけ、秋に実が割れて胞子のように種子が散飛します。
8月
9月


11月


実はウバユリの実と種、初めて見ました。


 実の中は種がぎっしり詰まっています。
そして 種の形が可愛いです。

ニンニクのスライスのような形ですが、とても薄くて軽く、鼻息でも飛んで行ってしまうほど。
シルクのような色と光沢を持っています。
可愛い形なのでこの種を使ってアクセサリーを作る人が結構いるみたい。

2017/11/05

島国でお茶、大陸でお茶

お友達から和三盆のハロウィン干菓子をいただいたので、早速 鶴屋長生の「うば玉」と一緒にお抹茶でいただきました。


う〜〜〜ん、和三盆、お・い・ち・い❣️


そうそう、そういえば10月31日はハロウィンとともに、日本茶の日だったんですね。
(栄西が中国から茶葉の種を持ち帰った日だそうです)
ちなみに栄西が持ち帰ったとされる茶葉は「径山香茗」。
現在は浙江省の高級茶葉として流通しています。

下の画像は6年前の径山香茗。
実はこれ、もったいなくて開封していなかった茶葉ですが、今回開けてみるとやっぱり少し茶色く酸化しちゃってます。
新茶はちゃんと緑色をしています。
径山香茗(2011年春茶)

そういえば29日は恒例の銀茶会でしたね。
今年は東京を留守にしていたので銀茶会に行けなくて非常に残念でしたし、31日が 日本茶の日なんて知らなかったし・・・
そしてこの和三盆のお茶請けも、折角季節限定を買って来てくれたのに10月中にいただく機会を逃してしまい11月に突入してしまいました。

てことで、ちょっと日本茶に縁がなかった10月でした。

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さてさて、今回の大陸訪問の際、いつもの茶葉市場におじゃまして来ました。

今回は単叢茶を所望すると、お茶屋のお兄さんが最初に出してくれたのが鳳凰単叢玉蘭香。
うーん、香りは甘いが味があまりはっきりしない。
がぶ飲みにはいいかも。
どうしようかと思ってるとこれはどう?とグレード高めのを出して来た。
烏崠老単叢の桂花香でした。

すっきりさわやかな味わい。かなり清香。
茶葉の色もかなり青いです。(2017年春茶)
金木犀の香りとともに、新鮮な青い味もします。

先の玉蘭香もそうでしたが、鉄観音同様、単叢も以前に比べかなり清香な仕上がりになっていたのに驚きました。
それでも杯を重ねるごとに青さが落ち着き、甘みが出て来ます。


さて、この日試飲させてくれたお茶は以下のとおり。

* 挨拶とともに出されたお茶 - 雲南古樹紅茶、小青柑プーアール(画像右上. 右中)
* 鳳凰単叢玉蘭香(右下)
* 烏崠老単叢桂花香(左)



家へ帰って早速 烏崠老単叢桂花香を淹れてみる。


ちなみに桂花香は、東京の水道水で淹れると大陸の市販の蒸留水で淹れるより山韻が強く出ました。
単叢用の黄泥茶壷