2022/07/12

金田一と浅見さんの映画



夏なので、ミステリー・サスペンス映画。

イギリス在住時にハマった、内田康夫の「浅見光彦シリーズ」。帰国後も引き続きハマっていました。勿論シリーズ全て読破しております。
実写版のドラマ、TBS版もフジテレビ版も面白く観させていただいてます。

今日、ふと思い立ってYoutubeで映画『天河伝説殺人事件』のトレーラーを観ていたら・・・

なんすか、これ。
浅見(光彦)さんシリーズの映画なのに、まるで金田一耕助シリーズになってる(笑)。
さすが市川崑監督の角川映画。
キャッチコピーも
『金田一耕助から15年……天河に浅見光彦、登場』
だし。

1991年公開の映画なのに、今ごろ気づいた浅見さんファンです・・・😅😅😅
(映画公開時には、まだ浅見さんファンではなかったので映画は数年後のテレビ放映で観ました。なので、トレーラーは知りませんでした。)


では『天河伝説殺人事件』の金田一シリーズぽいところ。

・ トレーラーの効果音、特に『天河伝説殺人事件』の題名が出る時の音が、まんま金田一シリーズ。

なんと石坂浩二のナレーションで始まり、締めになってます。
石坂浩二は光彦のお兄さんである浅見陽一郎 警察庁刑事局長役で出演しています。
どうやらこの映画では、石坂浩二が語り部のようです。(原作は違います。)
ナレーションの語り口調は、威厳のある陽一郎さんとはちがい、まんま金田一耕助のそれです。

金田一シリーズではお馴染みの岡山県警の加藤武が登場します。が、もちろん岡山県警から来たわけではありません。
天川伝説殺人事件
悪魔の手毬唄
おきまりの「よし、わかった!」と言って右手を挙げる仕草もいっしょで。
相変わらず胃薬飲んで吹いるし😆💭
でも、役名は橘さんでも等々力警部でもはなく「仙波警部補」です。
ちなみにこの映画でも「橘警部」という人が出て来て、別の人が演じています。パロディーなのかな?

おなじみ、岸恵子がここでも憂いのある犯人役で出演。縦縞の羽織りといい、『悪魔の手毬唄』の青池リカそのものです。今回は三味線ではなく鼓を打ってますが。
天河伝説殺人事件
悪魔の手毬唄

毒殺!『天河伝説殺人事件』も『悪魔の手毬唄』も、犯人の岸恵子がヤマトリカブトで殺人します。
どちらも作業中、軍手してるんですよね。
軍手、猛毒を素手で触らないようにプロテクトしてるんだと思いますが、織目の隙間から毒が入り込んじゃいますよ(苦笑)。
天河伝説殺人事件
悪魔の手毬唄

我が家に自生しているトリカブトもそろそろ開花の時期でしょうか。

そのほか、すり替えられた事を知らずに実の子を殺害など・・・
キリがないのでこの辺にしておきます。

それにしても、万人受けする爽やかな光彦坊っちゃまの事件簿が、ドロっとした側面を持つ金田一シリーズの雰囲気を出して来たのが、金田一シリーズ好きとしてはたまらんでした。
たまにはダークな浅見さんシリーズも良いですね。

それでは最後に、おまけをどうぞ。
石坂浩二