2016/09/08

稲と台風、そして紅葉一号


丘の上に来て 風は秋 雲は秋  下村非文

今期の台風は出だしが遅かったにもかかわらず、大器晩成(?)でバンバン本土にアプローチして来ておりますね。

そしてまだまだ残暑の続く毎日ですが、特急あずさから眺める風景は確実に秋に移りかわっております。
田んぼの稲穂の金色割合もかなり高くなってきました。
そんな車窓からの田園風景を楽しみながらふと思ったこと・・・。

その昔は台風シーズンの後、11月が稲刈り時期だったんだよな〜。(注、私は生まれておりません)
昔のお百姓さんたちは毎年台風をどうやり過ごしてたんだろう・・・?


・・・昔の農作業に関して調べるのは後にして、とりあえず現在の話し。 

今日、米作りは台風被害を考慮して耕作時期を早めている地域が多いそうです。
昔の田植えは梅雨の時期。
しかし、穂が実って台風被害に逢う前に稲刈りするとなると、逆算して早い時期の田植えとなります。
元々南国の植物である稲。本来より早い(気温の低い)時期、4月〜5月に田植えをする場合は、水温や稲床の管理などをはじめ、発芽の為のいろいろな工夫がなされているようです。
そんな工夫の一つに、現在のテクノロジー「品種改良の稲」があるようです。

ここに、わかりやすい『田植えの時期の調査リポート』があったので、ペタリしておきます。
http://goanai.net/archives/1499.html

なるほど。昔の稲と違うわけね。
これなら台風被害も少なくなるかな。




稲が青々としていた夏のある日、母が田んぼを眺めながら「昔の稲より緑が鮮やかだわ。昔はもっとくすんだ色だった・・・」とつぶやいておりまして。
私は「え〜、(母の故郷で栽培されていた稲とは)銘柄が違うからじゃないの?」と思いました。
でも、そうではなかったんですね。

品種改良された現在の稲は上手く光と温度を捉えるばかりでなく、発色も上達したようです。


蕎麦の花も満開です
我が家の紅葉第一号の桜の木