我が家の南側はたまに痛んだ木を伐採する程度で、30年近くほぼ放置状態のうっそうとした暗い藪でした。
それが2017年、明るくしたいという理由で突如大掛かりな伐採を頼んだ父。
その部分を熊手でサッチングすると枯れた芝がズルリと剥がれて、こんな風にハゲてしまいました。
他には・・・ 通路の芝生部分に、多分殺菌剤がちゃんと撒かれていなかったからだと思われる部分パッチが三箇所出来ておりました。サッカーボール大のサイズです。
は〜〜〜い、またまた大活躍の「ママさんダンプ」です!!
こちらの芝刈り機は 色が気に入って選びました。金属部分は肌色です。一般的な芝刈り機などの工業製品は、なぜか赤やオレンジ、明るい黄色やビビッドなグリーンなどばかりでどうも好きになれません。
伐採だけしてまたも放置状態のその部分の見栄えが悪いので、思い切って私が作庭し始めました。
この時点では、なんとな〜くグリーンの庭が出来ると良いな、くらいの軽い気持ちでした。
出来上がってしまったよ〜〜〜🙌🙌🙌
2023年6月7日、上の画像と同じ場所。 |
開墾前の、藪状態のこの場所が・・・
眩しいくらいのグリーンのお庭です!
2023年7月5日 |
なんなら、バラまで咲いちゃってます。
2023年7月5日 |
ということで、プロローグがとても長くなってしまいましたが、ここから本題です。
昨年までの芝生の庭造りの記録は去年のブログに載せましたので、今回は上質の芝生の庭を作る為のあれこれ、題して『美芝計画』をご紹介いたします。
『美芝計画』・・・裸足でゴロゴロ、地面に顔をスリスリ出来る位の、ふさふさでより美しいグリーンの芝生の庭を目指す芝庭育成計画です。
芝生を植えた一昨年(2021年)の暮れ〜去年(2022年)の春にかけて、雪対策と雪解け後のメンテナンスをしなかった為、芝生がひどい状態になってしまいました。(去年のブログ参照)
雪対策というのは、本格的に雪が降る前(根雪になる前)にしなければいけない事:
・雪布団がかぶっている間に発生する病気の予防/殺菌剤を散布
これをやらなかった為、雪解け後には平面の芝の大半が病気になってしまいました。
ラージパッチとかカビとか芝枯れ病とか色々な菌の繁殖、とにかく酷いもんでした。
芝生のメンテナンスの勉強を全くしていなかったので、この有り様は然もありなん、です。
2022年4月28日 |
この時点では斜面の方の芝生は新芽が出て綺麗な緑色になっていたので安心していたのですが・・・
梅雨入り後に苔が大量繁殖してしまいました😩。
芝枯れと苔の繁殖理由、雪解け後のメンテナンス:
・春に芝の圧着作業をしなかった・・・ 霜による土壌の隆起で芝の匍匐茎が土から浮いた状態になったのを、転圧ローラーなどで地面に圧着させる作業が必要。
この転圧作業や芝生が密になるところに風穴を通すエアレーション、根切りなど「芝生をいじめる」作業をしないといけなかったらしい。
芝の茎が地にちゃんと着いていないので、匍匐で育つ芝の茎が地面から浮いた状態。乾燥してどんどん枯れてきちゃいます。
斜面部分では、地面に根が届いていない貼り芝がずれ落ちてきて芝マットの端がたゆんだり、霜による地面の隆起でマットとマットの継ぎ目にギャップが出来て苔やカビの繁殖を促すことに。
さらには、カラマツの落ち葉がびっしり地面に落ちているので、落ち葉掻きも必要だった〜。
お世話になっている芝生の老師が言うことには、「カラマツの葉には樹脂が結構着いているので芝生の生育に良くないから除去しなきゃダメ」らしい。
そのほか、肥料をやる、目土を撒く等の作業もある。
2021年度の失敗を教訓に、2022年12月には根雪になる前にカビなどの病気と苔予防の殺菌薬剤を散布しました。
するとどうでしょう。雪解け後の芝生は健健康康!
2013年3月13日 |
しかし、去年状態が悪いまま冬を越してた部分は芝生がお亡くなりになっていて、そこに水溜りが出来てしまいます。
パッチはメインの庭の場所ではなくて不幸中の幸い。
そして霜が溶けて地盤が緩くなったら、すぐに芝の転圧作業を開始。
育ち盛りで増えた私の体重が、芝生転圧にちょうど良い具合の重さでして。(これ以上育つとママさんダンプが壊れる)
霜による土壌隆起(凍土)のせいで、転圧されていない地面は結構凸凹です。今年は特に霜が酷かったので、例年より凄かった。
大きな霜柱の跡にはポッカリ穴まで開く場所も。
転圧前 |
さて、一通り転圧が完了。綺麗になりました。(見た目はね😆)
4月に入り緑が濃くなってくると、通路のパッチもハッキリ見えて来てしてしまった。
カラマツの落ち葉掻き、これがまたとんでもなく面倒で時間のかかる作業でした。
だってね、掻いても掻いても芝の隙間からエンドレスで出てくるんですよ、カラマツの落ち葉。
5時間かけて平面部分の1/3しか掻けませんでした。
集めたサッチの小山3個分でバケツいっぱいになります。サッチ小山は平面部だけで50個ほど出来ましたが、それでも半分も掻き出せていません。
何日もかけてなんとか落ち葉掻き(サッチング)が終了。これでようやく肥料を与えられます。
肥料を撒いた後は、ハゲているところに芝生の種を追い撒きします。
ハゲている所は基本土壌に問題がある(粘土質のツルツルの土)ので、まず土を掘り起こして柔らかい培養土を混ぜました。
苔が蔓延っている斜面部分は、健康ではない芝マットを除去し、その窪みに培養土を混ぜた土を補充。その上に芝の種をまきます。
苔の蔓延る芝を剥ぎ取って沢山ハゲが出来た斜面 |
種まきの後は目土を入れます。土を掘り起こして凹んでしまった場所は、目土で周りと高さを揃えます。
目土を入れると庭全体が薄茶色に。 |
目土は、我が家の場合は最初に業者さんが撒いたのが山砂だったので、私も消毒済みの山砂をネットで購入しました。
ところで、去年まではガソリンのロータリー式芝刈り機を使っておりましたが、自走式だけど重くて斜面は扱いにくく芝を刈り過ぎて痛めてしまったので、お安く簡単な昔ながらのリール式の手押しタイプを購入。
ミナトワークスの芝刈り機 |
この色は落ち着いていて嫌味がありません。
しかも機能的。収草バッグが後方に付いているので、壁際に近いところまで刈ることができます。
難点は、収草バッグと本体との隙間がちょっと広めなので、刈った草(サッチ)がそのギャップからこぼれ落ちること。
この事を事前にクチコミで読んでいたので、使用前にギャップを塞ぐ修繕を。
家にあった緑色の養生テープを使って、ギャップ部分にフタを作ります。この緑色が嫌なんですけどね、良い素材がこれしかなかったもので・・・😅せっかくシックで良い感じの色合いだった芝刈り機、黄緑色のテープで台無しに・・・😅😅😅しかしこれでサッチがこぼれる事なく収草バッグに飛び込んでくれます。
2023年6月1日 |
そろそろ2回目の芝刈りをしても良い頃かな。
で、芝刈り!!
2023年6月5日 |
草刈りの後は芝目に入り込んでいる雑草取り。
新芽も一緒に摘んでしまわないよう、ピックフォークなど使わずに素手で抜く、すなわち ”手で取〜る”。
そして芝生に顔を近づける姿勢をとると、自然に地べたに座り込んで作業することになります。
ふと気づくと、アゴの先三寸に芝生があります。
いや〜〜〜、綺麗な芝生なので、思わず頬を芝生にスリスリしちゃいました。
そしてゴロンと寝そべりながら雑草を抜く。
た〜のしぃ〜〜〜😍😍😍。
さて、この美しい芝生をキープするため、梅雨に入る前にする事・・・
カットしたての、ふかふかで綺麗な芝生。
手のひらで撫でると程よい弾力と優しい肌触り。
そしてここに寝転んでおいしいお茶をすするなんて、至福過ぎます。
・刈り高4〜5cm(我が家の場合)に芝刈り。
・ジメジメした地面で病気にならないよう、殺菌剤を撒く。
・追い撒きした芝以外の場所に肥料をやる(我が家の肥料は業者から直接購入しているゴルフ場用の有機肥料で、サッチ分解効果もある)。
周りに広がらないようすぐに殺菌剤を散布したら、2週間後くらいにはグリーンが再生していました。
2023年7月4日 |
お薬効果、すごいですね!
農薬、恐るべしですね。農薬なので川に流したりは厳禁。でもね、うちの周りにはカエル(ツチガエル)さんや蛇さん(ヤマカガシ)が住んでて良く庭に遊びに来るんですよね。皆さんお体は大丈夫なのかなぁ。
しかし美しい芝生の為に、今後もお薬には頼るつもりです。ごめんね。
斜面部分のハゲハゲも、かなり新しい芝で埋まって来ました。下の画像は Before and After です。
さて、平面部のバラや花壇の辺りは良く歩く場所なので、どうしてもハゲが治りません。
遠目だと綺麗に見えますが・・・
2023年7月5日 |
近づくとこんなです。
2023年7月5日 |
数年前までご近所にあったホテルハイジの庭みたいな、素敵なデザイン配置にしたらおしゃれかな〜。
ホテルハイジ(2014年6月) |
う〜ん、妄想が止まりません!
・・・というところで今回は、青々・フサフサした美しい芝生の庭を目指す仕事内容、過程を紹介させていただきました。
長々とお付き合い、どうもありがとうございました。
本日のオマケは、今年(2023年)5月30日の芝生の様子です。