2018/07/26

山林ガーデンパトロール 2018 その3

皆様と同様、私も今年の夏の暑さに辟易しています。
早く東京を脱出して涼しい八ヶ岳の高原へ帰らなきゃ!
・・・・・・

しか〜し、ここも暑かった。
高原の山林までもが日中の気温30度超え。
家の中も午後には暑くなるので、扇風機買ったよ。
我が家、エアコン無いのでね。

そんな天気なので、陽のあたる庭はカラカラに乾いております。


でも植物にはこの方が良かったみたいで、なかなか良い育ち具合。
日中30度といっても、陽が落ちると22度くらいまで涼しくなるので。
豪雨&長雨にも立ち直る事が出来るまで元気に成長してくれています。


カラミンサ・ネペタがすごい勢いで茂っています。
カラミンサの花は植えた初年には咲かない事が多いそうですが、秋までに蕾が付いてくれるといいなぁ。
今年は無理かなぁ。


手前のオレガノ・ノートンズゴールドもかなり茂ったので、今後のデザイン展開、差し色の植え込みがイメージ出来るようになりました。

こちらは豪雨で茎が折れてしまったメキシカンハット。

茎が折れたにも関わらず、直角に曲がりながら花を咲かせてくれました。
こんな細っこいのにね。
植物の生命力は本当にすごい。感動です。
(あ、でもメキシカンハットの後ろに見えるリナリアは倒れちゃったままだ😅)

元気よく花が咲いてくれたので、あとはタネが落ちて繁殖してくれることを願います。


で、この時期、夜行性の動物も元気みたいで、せっかく育って来た植物が食われまくり。

クサレダマが、またもや狙われた!
美味しくなかった筈なのだが、なぜに???

1株は先っぽが食われ、もう2株は抜かれて放置されておりました。
これが抜かれた苗。


根っこから引き抜かれていたので植え直しましたが、蘇生出来ないかな、どうだろう・・・。

この足跡は間違いなく鹿です。

なので、この辺りには鹿用の結界を張りました。



ところがどっこい!!
クサレダマの横。
大きく育って来て、あとは蕾がつくのを待つばかりだった、ルドベキア・マキシマ。
6月はじめに2株のうち1株が食われましたが、ここに来て残りの1株が・・・。
結界張ったにも関わらず。


ショック〜〜〜。
スクスクと育ってたので花がとっても楽しみだったのに〜〜〜。

どうやら大きくて柔らかい葉っぱが食べたかったようです。

結界は三段に糸を張っていたので、犯人は鹿ではないかと。
だれだよーーー😡💢💢💢

これってもう花は無理なのかなぁ。
花が咲かなかったらこぼれ種で繁殖してくれないよー。
(花咲かなくても株分けで増えるのかなぁ?)

そして、虫に食われまくりの葉っぱが哀れなウバユリが、開花しました!

去年、私がそこいらじゅうにタネをばらまいてしまったせいで、変なところから発芽してたんですよ😅


さて、ウバユリを観察していたら、地べたに紫のお花を見つけた。
なんと桔梗。
身長約10cm。
えー、桔梗ってこんな背が低い植物じゃないよね?
なんか変〜😆
でもかわいい〜😊



本日最後はこの花。
ギボウシ。
玄関先で満開です。



今回は、ひぐらしのく頃の山林お散歩動画で、お別れです。


2018/07/24

悪魔の手毬唄、数え歌、昔の童謡

真夏の夜にはもってこい。
横溝正史のミステリー。
先日もBS NHK 『シリーズ深読み読書会』で横溝作品の講談会が放送されました。
今回は『悪魔の手毬唄』。
なんともこの物語と同じ七月下旬でありました。

母の実家が岡山県の総社なので、悪魔の手毬唄は原作だけでなく、ドラマも映画も舞台背景がファミリアで、金田一シリーズで1番好きな作品です。(舞台になった鬼首村のモデルは、総社のお隣、現在の倉敷市真備町岡田地区だそうです)

そして、見立て殺人に使われた あのおどろおどろしい悪魔の手毬唄は、横溝正史の自作だったそうです。



『鬼首村 手毬唄』(原文)
うちの裏のせんざいに
すずめが三匹とまって
一羽のすずめのいうことにゃ
おらが在所の陣屋の殿様(とのさん)
狩り好き酒好き女好き
わけて好きなは女でござる
女たれがよい枡屋の娘
枡屋器量よしうわばみ娘
枡ではかって漏斗で飲んで
日がないちにち酒浸り
それでも足らぬとて返された 返された
二番目のすずめのいうことにゃ
おらが在所の陣屋の殿様(とのさん)
狩り好き酒好き女好き
わけて好きなは女でござる
女たれがよい秤屋の娘
秤屋器量よしじゃが爪長娘
大判小判を秤にかけて
日なし勘定に夜も日もくらし
寝るまもないとて返された 返された


三番目のすずめのいうことにゃ
おらが在所の陣屋の殿様(とのさん)
狩り好き酒好き女好き
わけて好きなは女でござる
女たれがよい錠前屋の娘
錠前屋器量よしじゃが小町でござる
小町娘の錠前が狂うた
錠前狂えば鍵あわぬ
鍵があわぬとて返された 返された



さて、手毬唄のいくつかは、そのリズムによって手毬遊び以外にお手玉やその他の遊びにも使用されていました。

先日、母の友人から伯母のボケ防止のためにお手製のお手玉をいただいたので、早速 伯母に差し上げたら・・・

〽️ イチレツ ランパン ハレツシテ
ニチロセンソウ ハジマッタ・・・♪

と、歌い出した!
お手玉しながら。

えー、なにその唄、戦歌ですか 😱😱😱❗❓

なんかね、伯母も母も小さい頃のお手玉遊び時にこの唄を歌ったらしい。

二人とも途中で歌詞が思い出せなくなったので、早速ググってみた。
すると検索結果にこれが結構ヒットするではありませんか。
みなさま、やはり母親やおばあちゃんから聞いて興味を持ったようで。

しかるにここで、この唄が元は「数え唄形式の手毬唄」だったことを知るのでした。

そういえば悪魔の手毬唄の文中、多々羅放庵氏が鬼首村手毬唄の考察で言ってましたね。
「手毬唄の性質上、数え歌形式が1番多い」(横溝正史 金田一耕助ファイル12 悪魔の手毬唄 角川文庫)と。

で、この唄の歌詞ですが、これがもう、日露戦争史なわけで。

それではいってみましょう、『一列談判』

列談判破裂して
露戦争始まった
っさと逃げるはロシヤの兵
んでも尽すは日本の兵
万の兵を引き連れて
人残して皆殺し
月十日の戦いに
ルピンまでも攻め破り
ロパトキンの首を取り
郷元帥万々歳

まあ、ご時世というか、えぐい歌詞ですよね。
6人残して皆殺しとか・・・。
欲を言えば、どうせなら七月十日とともに西暦も欲しかった。
歌で覚える日本史、的な・・・。
(あ、ところでこれも七月のお話じゃないですか。偶然!)


数え歌+岡山といえば、祖母から教わったこんなのもあります。

人来りゃ
人来る
みっともねぇ子が
寄って来る
いつ来ても
りばぁ言う
んがあっても
りゃぁせん
んど来たら
戸を閉める

バリバリの岡山弁ですね(笑)
横溝正史氏は知ってたかな、この唄・・・。

🏀🏀🏀🏀🏀🏀🏀🏀🏀🏀

手毬唄もお手玉唄も元は童謡ですが、そういえばよく知られている童謡の蹴まり唄「山寺の和尚さん」なんか、坊主が蹴まりしたさに猫を捕まえて袋詰めにして鞠の代わりにした挙句・・・という、聖職者にあるまじき身勝手で欲丸出しの動物虐待の唄だし、昔の童謡は童話と同じで時代背景も手伝ってか残虐非道な内容が多くて、現代からすると超ブラックですよねー。

平和な世の中、万々歳!