標高1360mの山林も、例外なく暑い日が続きます。
東京に比べると湿度が低いのでまだマシなんですけどね。
そして高原の夜は涼しく、こんな気候には浴衣がとても良い心地です。
母方の祖母は生前 着物を着る人だったのですが、和裁も良くする人でした。
自身や家族の寝巻き用に、粗品でもらった手ぬぐいで浴衣を縫っておりました。
なので夏休みに祖母の家に行くと、色んな柄の手ぬぐいで作られた何枚もの浴衣がその辺に置いてありまして。
その中の2枚が、現在我が家に残っているこの子達。
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中国銀行総社支店 の手ぬぐい |
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一富士 二鷹 三なすび の手ぬぐい |
柄合わせが絶妙でなかなか面白いので、ご紹介させて頂きました。
かれこれ半世紀かそれ以上前の代物です。
そうなんです、手ぬぐいも元は和反物。着物の反物と同じ幅なのでそのまま縫い合わせて、というか、まるでパッチワークのごとく手ぬぐいをつなぎ合わせるとりっぱな浴衣が出来上がるのです。
数えると浴衣一枚につき、手ぬぐい10〜12枚で出来ております。(柄合わせの都合で誤差が出ます)
* 襟 1〜2枚
* 前身頃(左右)、後ろ身頃(左右)あわせて 6枚
* 背当て 1枚
* 袖(左右) 2枚
画像を見てお分かりのように、襟の中央に銀行のマークが来てたり、身頃も袖もうまく対照に配置されています。
そして 中国銀行の浴衣の背当て部分が、中国銀行の手ぬぐいではなく、豆絞りになっているのが、隠れた遊び心で気に入っています。
この「柄合わせ」、きっと一番大変で 一番楽しい作業なのではないでしょうか。
祖母のきっちりかっちりした性格だからこその逸品です。
さて、今日は自分の浴衣を着てちょとそこまでお買い物。
浴衣に気を取られ・・・
サザエさんのごとく、家に財布を忘れて来ました。(レジの手前で気づきました)
商品の入ったカートを置きっぱなして、急いで家に取りに帰りましたよ・・・(苦笑)。おかげで汗だく。
やっぱ真夏の東京で浴衣は暑過ぎますね。
本日の帯の結び方は「貝の口」で、左右非対称のデザインの帯締めを使用。